子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

性差ってなんだろう。

昨今、ネット上は杉田水脈議員の出産と「生産性」にまつわる話やLGBTへの無理解(というよりも完全に杉田議員によるHATE感情)や東京医大が入試の点数を女子学生に限って減点してた話など、性と性的役割について考えさせられることがとても多くあります。

 

で、最近娘に自転車を買ってあげようと考えており、何色が良い?と聞くと「ピンクが良い」という。でもピンクだと息子が乗りにくいんじゃないか、二人とも好きな色が良いんじゃないか?なんてことを話しているのですが、息子はピンクが好きかもしれないし、私の中に「ピンクって女の子の色」という刷り込みがあり、ジェンダーバイアスを持っているんだなと感じています。

 

今回の、東京医大女性差別について擁護する人も少なからずいて、「知り合いの女医も地方勤務はしたくない。だから女医の人材育成をしたがらない医学部があるのは当然」という発言を見て本当に愕然としました。

それって男女関係ない上に、入試にも関係ないこと。

入試で数万円も受験料を払わせておいて機会均等を与えないなんて、いろんな意味でアウトだと思います。せめて、男女比率を7:3にします。入試の採点は男女別に行い、女子の上位を3割の枠に、男子上位を7割の枠の中で決めます、と入試要綱に書いてあればよかったと思いますが、入試を加減するなんてもってのほかです。

私が親なら間違いなく、受験料を返してもらいます。

調査した第三者委員だが、誰かが「20-30年前の感覚が今も残っている...」という発言にもゾッとしました。つまり私が大学受験の頃って割と普通に考えられていたということ。

中学時代に「原始、女性は太陽であった」という言葉を知って、明治時代に勇敢に社会正義を訴えた女性がいて、いまの男女平等があるんだなと純粋に感じ入っていましたが、実はまだまだ女性への偏見や差別があったということですね。差別や偏見はいつの時代も、形を変え、表現を変えて存在していると言われますが、この入試における差別など非常に直截的で、女性を軽視していることが良くわかります。

余談ですけど、T大で手術した患者さんが「え??」ていうような手術されてたり、「その疾患で再オペでその術式って完全に失敗だったんだね」みたいな例があったりして、優秀な人を入れないでお金お金って言ってると最終的に病院を潰すことになるんじゃない??って思います。

 

娘には、女性だからとかそういうことでしぼめられてしまうことなく、やりたい仕事をのびのびやって欲しいです。

ちなみに息子の主治医は女性医師。息子の行く大学病院は主治医の先生以外も女性医師がとても多いし、検査のオーダーも診察もテキパキとしていて的確。女性医師も医療の一翼を担っているし、すごく優秀なんだろうなと思うけども。

 

杉田水脈の発言は......つける薬もないし取り上げたくもないほどに不愉快。ただ、少数の人への支援策を考えられない人は議員にふさわしくないと思う。支援策=税金投入ではないし、こんな議員に税金を使われている方がよほど、税金の無駄使い。

この人、保育園が旧ソビエトの陰謀だとか、もうちょっと電波な匂いしかしない。安倍首相のきも煎りらしいから二人とも電波なのかな。

 

真夏の喘息と成長

6月、何度かの低気圧を乗り越え、7月頭の定期受信で「この梅雨を乗り切ったからメプチン吸入を少しずつ減らしてもいいかもね」なんて言われた数日後に、喘息発作を起こし、予約外の外来で先生を渋らせた息子。

 

その後、喘息1週間、ヘルペス1週間、からの喘息...。

7月に入って全く保育園に行けず、実母に頼りっぱなし。

昨晩に至っては、一睡もできず、絶不調でこれはいよいよ大発作か!?と思って「今日は絶対に休日外来に行かなくちゃ」と意気込んで準備していると、だんだん落ち着いてくる...。とはいえ、これで昼も夜も保てるとは思えず、気がひける中、救急へ。

家に吸入器があるとはいえ、薬も定期処方だし朝方に吸入して改善がなかったから仕方ない。

先生からも「大丈夫そう。まあ、発作は結構あるけど」みたいに言われ、点滴と処方をしていただいて、帰路に。

前回、(といっても先々週)デカドロンが倍量に増えたのにあんまり効きが良くなくて今回はさらに増やされて処方されたけど、ステロイド剤の強いやつをそんなに頻回に(もうまるっと4日分は飲んでるし)飲ませたくない。

とか考えてしまう。

 

成長は、娘の話。

今日は、娘も一緒にあちこちと病院内を行ったのだけど、「静かに」とか「そこは通らない」とか「これを持って」とか指示をすることがとても多かった。

そんな中で、息子の点滴針を抜くときに「痛い?」「どうやって抜くの?」と仕切りに看護師さんに質問して、一生懸命何かを得ようとしてる娘の姿に、大きくなったなと思いました。

その時も「邪魔しちゃダメだよ」などと子どもの素直な言葉や行動を止めてしまうことってあって、娘はそこを結構汲み取って動こうとするけども、それってストレスなはず。

大人が仕事でストレスを感じる理由って、相手に合わせて自分のひとまずの思い、意見、率直な感情を押しとどめて軌道修正させながら会話をしたり、次の行動をとったり。そんなことばかりしているからストレスが溜まるんだろうなと思います。

 

間も無く5歳、だけどまだまだ甘えたいし、遊びたいしというところもある娘。

気ままに生きていいんだよと思いつつ、社会の中でこういう行動は嫌がられる、というようなことについてはどうしても強く注意してしまう。こういう親が同調圧力の現況だろうというのはわかってるんだけどもね。