今日も取材であるIT企業の社長をインタビューしていたのですが、ITの世界って深すぎて途方もないなといつも思います。
ITというのは世の中をがらりと何回も何回も変えてきた、間違いなく産業革命以来の革命なんですが、働く環境もがらりと変えました。
もう何年も前から実践している会社もあるし失敗した会社もあるし、でも提唱され続けてるremote workとかもその1つだと思います。
うちの会社の上司も、うちの会社にそのシステムがなくてもおかまいなしでremote workingしています。
ITってそういうことも軽々と可能にする力をもっているし、およそ人々が期待するところもそこにあると思います。
今思いだしましたが、上司の記事に「さすがにこの時代に、会ってからじゃないと話が始まらないという人はいないだろう」とありましたが、あ、ここにいますいます!と強く思いましたよ。
私の頭は、全力でITと違う方を指向しています。今日だって取材に行くのは「会わなくちゃ分からないことがある」から。
効率は悪いし事業開発部の人に言わせれば「ROIが悪いんだ」とか。嫌みの1つや2つや3つや4つ言われても、取材って足でするものでしょう(現場100回!みたいな刑事ドラマ気取り)と思うわけです。
もちろん、SOHOとかリモートワークとかノマドとか、働き方というのは自由自在でもいいとは思います。
今日会った社長も「子育て中の人とか介護中の人が家で仕事できるって言うのはいいでしょ」ってことでリモートワークを推進なさってるとのことでした。
ほほぅ。
私が興味深いのは、これで成功している人がいるのかということです。
家で仕事=保育園に預けるスコアが下がる=入れない
という図式が1秒以内に成り立ちます。
最近よく遊び、よく食べて、よく自己主張もできるようになった娘のかたわらで原稿を書いたり企画を考えたり・・・・ということを考えるまでもなく「無理」という結論が出ます。
私だけかな。
上司はフリーランス稼業もしているため、自宅にワークスペースもあったりお子さんを保育園に昼間預けておられるようですが、預けておられない時でも5歳になっているのでそれなりに聞き分けもあるようです。
それでもSkypeミーティングが吹っ飛んだりメールも音信不通状態、5時間目とかよくありました。
子どもが何歳だとしても、子どもにとっては「親が家にいる=一緒に遊ぼうよ。テレビ見ようよ。ごはん食べようよ」みたいな気持ちになるんだと思います。
これってすごい当たり前のことだと思います。
介護という状況でも似ているのかなぁと想像します。
そうすると、リモートワークって聞こえはいいけど、それ相応の環境があればね、ということなんじゃないかって思います。
私だけかしら・・・。おそらくはブロガーの中に子育てしながら超稼いでますという人もいるだろうけど、超人だな。
今日も記事更新くらいは家でやろうと思ったのですが、家に帰るとやる気スイッチがなくなっちゃって、全然仕事する気になれません。
あ、この場合は私の心理的なことによるのかな。
そうこう考えると、リモートワークは環境によらないのかどうか分からなくなってきますが、まあ私の場合はちゃんとオフィスに出て、一定の拘束時間があってそこで仕事をすることが、最大限効率的に働けるということなんだと思います。
こういうのに踊らされる経営者も多いことだろう。一緒に働く人が同じ意識ならいいけど私のようにテレビ見ちゃうかも、という邪な人間だとアウトですね。