朝、テレビを観ていたらびっくりするニュースが。
内容はこの記事にざっとあります。
いろいろびっくりしたのですが、
1.小学校のフェンスが低すぎた
校庭ともあろうもの、ボールが飛ぶとか子どもが乗り越えるとかいろいろ想定できます。
1.3メートルを越えずにサッカーシュートをしろって言うほうが難しい。
2.事件は10年以上前、そして今最高裁
一審、二審と「過失が認められた」らしいです。そして賠償命令も。今、最高裁の場で争われているようですが、この事件、10年前の記憶がないのでみても忘れてしまったか、見たことがなかったのだと思います。
3.故意じゃなくても、過失じゃなくても訴えられるんだ…
日本はなんだかんだ裁判文化が根付いていないので「訴えてやるぅ」っていうギャグがはやるくらい、冗談でしょ?っていうふうにとられることが多いと思います。
子どものけったボールが道に飛び出して、それを避けようとしてバイク転倒、骨折、入院、痴呆…という一途をたどってしまったようなのですが、そのことで裁判になるまでというのは、そこに至るまでに何かあったのかなと思いました。
示談ですむことがすまないほどにこじれてしまったとか。
判決はどうなるか分かりませんが、町の人の声、みたいなのでは少年側に同情論が多くありました。
サッカーボールをけって、あさっての方向に飛んでいって結果的に物を壊すとかぶつかったとか、日本中にありうる事故ですが、これが猫だった場合、やはり飼い主に責任が行くのでしょうか。野良猫だったら市役所とかにクレームなりが行くんでしょうか。
真偽のほどはまったく分からないですが、遺族側が裁判をして争いたい案件だったというのは事実でしょう。
事故を起こしてしまった少年家族とどんなコミュニケーションがあったのかわからないですが、このバイク乗車の方の死と少年のサッカーとどこまで因果関係があるのか、本当のところは分からないと思いました。
スピード、よけ方、ご年齢による回復度合いなどなど、いろいろな因果関係の中で起きた事故でもあり、強いて言うなら「そんな低いフェンス誰が作ったんだよ」と私なら小学校なり教育委員会なり、市区町村に不服申し立てかな。
あまり塀に囲まれてる感じというのは圧迫感がありそうですが、ならば校舎の真ん中に中庭的に校庭があってもいいのかもと思いました。
狭い日本。生活道路と隣接して学校はあるし、屋上が校庭とか涙の工夫で土地を搾り出していますが、そもそもコミュニティの設計に問題がなかったか、子どもも大人も安全に楽しく過ごせる地域社会とはどのようなものか、課題をはらんでいる事件だと思います。
単に自転車のスピードオーバーでそれを避けようとしてバイク転倒…みたいな自転車がわるいやん、みたいな事件とは質が違います。
サッカーだって野球だって、バスケだってバレーだってテニスだってのびのびできる環境が、学校に社会にあるといいなと思います。
公園でサッカー禁止、野球禁止っていうのを思い出しました。ちゃんとその場所も確保されてないのに、禁止だけして、子どもの体力低下を嘆いて…大人は言いたい放題だなとあきれます。
この事件をきっかけに、コミュニティ作りを考え直してみることができる気がします。