子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

子どもの性教育

今日、ある保育本を読んでいてふと、子どもの性教育について考えさせられました。性教育といっても、どうやって妊娠するの?とかいう話ではなく、ジェンダー教育というか。

女の子はどうやって、自分を女だと認識するのか。

男の子はどうやって、自分を男だと認識するのか。

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私にとって永遠の謎かもしれません。

保育園だと男の子もいてトイレも別に(男の子用便器がある)あったりしてちょっとずつ「違うんだ」という認識が生まれるかもしれません。0歳の時は毎週、お気に入りの子が変わって男の子だったり女の子だったりして遊んでいたようですが、月齢の上の女の子は「花柄かわいい」「リボンかわいい」など女の子アイテムをかわいいと認識しているという話を先生から聞いたこともあって、そういう感覚が1歳にもあるのかと驚きました。

 

甥っ子からのお下がりもあるし、私がブリブリしたのが好きじゃないっていうかなんか、ちょっと…と思い、娘にはGAPのboyコーナーで買ったTシャツとかユニクロの渋い紫のスパッツとか履かせてます。

 

なので、グリーンとか紺とかすごく多くてピンクとか赤もありますが全体的に青くて、普通には男の子っぽく思われてるかもしれません。

性的マイノリティといわれるLGBTの人たちはだいたい20-30人に1人くらいいると言われてます。

娘がどうかはまだわからないですが、この統計が本当だとすれば園に数人はいる計算になります。

自分がそうである時、お友達がそうである時、「そうなんだね」ということを受け止めて友達関係を、自己肯定をできるようになるといいなと思います。

 

保育の本では男の子同士がじゃれあってる様子を見た先生が「変な方向にいかないでね」と笑ったとのこと。

私の世代だと、そういう言葉が口を突いて出る人がいるのもわからなくもないです。

オカマ=笑い者

みたいにずっとテレビなどで扱われてきて、それはまるで昔の見世物小屋のように笑われてきたような気がします。

今も、本心はともかくIKKOさんとかマツコとかそうやってバラエティで自分の性的立ち位置をあえて公言することで生きている面もあると思います。

 

そういうのを、深くも考えずに見ているとつい、先生のような発言をする人も、本気で思う人もいるでしょう。

 

でも、「きもい」とか「そんな方向」とか言われる筋合いのことではないのではないか?と思います。

男女の性的役割分担にしても、「女の子なんだからこうしなくちゃ」「男だからこうでなくちゃ」というのは全然賛同できず、娘にもそこはあまり、というか全然言いたくないなと思います。

 

渋谷区が同性愛者に結婚証明書みたいなものを発行しても、(しかもこの政策そのものが曰く付きという話もあるけど)結局世の中のタブー視がなくならなければ、当事者にとって辛いままだと思うし、LGBTの人がクラスに1人いるかもしれない時代に、認識とか人の価値観が追いついていないんだなと保育の本を読んで感じました。

 

娘には、男女も国籍も関係なくただ人として人を愛する心を持って欲しいなと思います。まあ、それは結局親の背中で、態度で示す部分でもあるし、つくづく子育てって自分のあり方、生き方、価値観を問われると思いました。