子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

保育園の先生に教えられたこと

保育園にとても尊敬する先生がいる。

ある日、息子を迎えに行ったら、狭〜いスペースにその先生と息子と二人並んでギュッと座ってて何やら真剣な話し合い中。

遊んでいるのとも違いそうだけど、なんだろう??

 

と思って汚れた洋服の片付けなど帰り支度の準備をしていたところ、先生と息子が揃ってこちらへ。

 

「さっきね、話をしていたんです。お友達のことを突き飛ばしちゃって」

「だからね。どんな気持ちがする?同じことお友達にされたら悲しいでしょう?」って話をしていました。

「私の方からよく話したから、お母さんからは何も言わないでね。保育園で起きたことは保育園で解決するから。お家のことはお家で見てもらうけど、お家でどんなにわがまましてても私たちは言わないから。

お母さんも、気になるかも知れないけど本人はよーくわかってるから言わないで大丈夫よ」と言ってくれました。

 

そう。

親の悪いところというか、私など相手の子どもが怪我しなかったか心配になるし、家でもよくやるトラブルだから「またやったの??」と息子を叱りたくなってた。

 

でも、保育園で起きたことは私が見てないこと。そこは先生がちゃんと把握してるし、諭してくれてる。

 

だから先生に全面的に委ねて、任せていこうと思った。

しかも、先生が横並びで話してくれてたのは、きっと向き合うと息子が対立的な感情になっちゃうからだろうな。

目をよく見なさい!とか言って、正面から叱りたくなるけど、横に並んで一緒の景色を見ながら話すほうがいい時もきっとたくさんある。

 

返す返すも、私一人で子どもたちを育てることなど不可能。

保育園では知らないうちに下のクラスの子を可愛がっていたり面倒を見たり。娘も息子も自分がしてもらったように他の人にもしている。

子どもの育ちの中で親以外の影響が大きくあるということは非常に貴重だと思う。

 

保育って特別に意味があるものだとしみじみ思う。もっと、保育ということの理解が社会全般に進むといい。

保育無償化とか、待機児童とかそういう文脈でばかり保育が語られるけど、保育の本質ってもっと違うところにあるしその本質をもっと社会的に認知されていって欲しいと思う。

 

専門職として自分が働くようになって余計にそれを感じている。