子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

上司の話

職場の人とランチをしていた時に、上司の話になった。上司と言っても病院の院長とか理事長とか理事とか、その類の先生たちの話だ。

こんなところにも?という勢いで本当に隅々まで働く先生たち。

例えば病院だけじゃなくて地域の特養とかにも嘱託医で出かけたりしているし、入院してくる患者さんに「○さん、今日から入院だけど挫けないでね、元気になって帰るんだよ」とか気さくに声かけるおじさんは誰か?と思ったら院長だったということが、よくある。

しかも主治医じゃないのに。

救急とかで診た患者さんのことを覚えてたり、上に立つ人特有の記憶力とか感動的ですらある。

そんな組織のせいか、まあ中の先生たちもよく働く。

病棟患者さんを何人も受け持っている傍、手術も立ち会うし訪問診療にも定期的にいくし...なんて日常的な姿だ。

 

ちょっと先生の体いくつあるんですか?ってくらい働いてるし、まあそこまで全く働かない先生もいる。きっちり9:00-16:00の勤務時間を遵守する先生もいてそれがうちの病院の良さだと思う。

先生たちはいつも楽しそうに働いている。外来だ、オペだ、ICだと役割が1日の中でコロコロ変わってもそれぞれの役割を楽しんでいるというか。もちろん疲れたり嫌なこともあるんだろうけど、なんだか楽しそうに一生懸命だなと思う。

なので、自分もここで働いていて仕事そのものへの憂鬱感とか倦怠感みたいなものがない。

まだ入って2年目だからかもしれないけど、上に立つ人が楽しそうに働いてること、自分の時間第一で働いてる人も許容されていること、つまり多種多様な心持ちの人が働ける職場であることっていうのは、すごく良いことだと思うし自分自身がストレスなく働けるのってそうしたところに理由があると思う。

 

今まで働いてきた職場は一定程度同じくらいの熱量が求められてきた。その熱量がない人は苦しくなってやめたり。

でも、人の持つ仕事への情熱など一定であるわけがなくて、私みたいな仕事大好き人間もいれば、仕事なんてできるだけしたくないっていう人もいる。

そういう人が弾かれずに生きていけるのは、おおらかな職場だし究極、上の先生たちは自分が楽しくて仕事してるから、人が働いてるとかあんまり働いてないとか深く気にしていなさそうでもある。

もちろん、手を抜くみたいな逸脱行為はダメだけど、やるべきことをやって時間で帰るのはなんの問題もない話で、「あの人はあれしかやってない」みたいな文句は全然聞かれない。

自分の所属部署のこともまたいつか書こうと思うけど、この組織で長く働けたらいいなと思ったのは、先生たちが真面目で優しいっていう人としての標準装備が整っていることと懐の深さによるところが大きい。