母の入院顛末記
ようやく母が退院してきた。
幸い手術にならず、イレウスに溜まった排液は管で抜けたようでよかった。
大腸癌術後の人は大体なる、ということらしい。
もう何年も経つのに?と思ったけど、何年経っても、一生あり得る。ってものらしい。一つの病気が引き起こす別の病気。それはあまり目に見えないというかクローズアップされにくいけど他の病気にも当てはまるのだろう。
今回の入院でものすごく驚いたことがある。
なんと、母は診察を途中で断って帰ろうとしていたというのだ。
体がしんどくて受診に行った日、熱がでているということで問答無用で発熱外来へ。そこでPCR検査を受けさせられたという。
結果は出るのが週明けになるから簡単な診察で帰れるかと思いきや、何十分も待たされることになり、以下のようなやりとりがあったという。
母「もう帰ります。来週には診察予約ももともと入ってるし、またきます」
看護師さん「ダメです。PCR受けたから結果を確認するまでは普通の外来は受診できませんよ」
看護師さん「消化器症状もあるから胸のCTだけじゃなくお腹のCTもとりましょうか」
そこで今回の腸管イレウスが見つかったのだという。
素晴らしい。その看護師さんや先生たちの判断がなければ、きっと母は翌日に救急搬送されていたかも知れないし、手術もあり得たのかも知れない。
そう思うと外来で複数の疾患を予見して、キャッチしていくって患者にとっては生死を分けるくらい大きなことだし、「発熱患者でしょ。この時期だからコロナ」みたいに安直に考えずにちゃんと問診してその中で必要な検査を見極めていくって当たり前にやっているのだろうけども、その当たり前をやっていただけたことに本当に感謝しかない。
入院後は副院長はじめ、複数の先生にお世話になった様子。
すごく以前、先輩が副院長はすごくいい先生なんだよと言ってたけど、本当に優しくていい先生だったようでよかった。
元気になったし、あのタイミングで入院できたのは腹部CTをとって異常を見つけてもらえたおかげ。
感謝感謝です。