弱り目に祟り目
発端は患者さん家族からの訴えだった。退院前日に「何も聞いてない」という話から始まった。
そこで担当だった看護師さんが色々と慌てて準備や確認をしてくれて、ことなきを得たけど、それでも多くの負担をかけてしまった。
翌朝、出勤して「聞いてない」と家族が言った話を1つ1つ確認して検証した。
その結果、何度も話していたし確認もとっていたことが判明した。「聞いてない」と言われたことの中に私が伝えるべきことも含まれていたけど、それももちろん伝わっていないはずがなく、四方八方から何度も確認が家族に入っていた内容だった。
ただ、こういう問題が起きた時に「聞いた」「聞いてない」「言った」「言わない」は不毛な話なので今後にどう活かせるか?と考えていた。
ここ2日ほど、それをずっと考えていたけどやるべきことは全部やってきた(つもり)のだけど、あえてもう一工程加えるなら確認する「場」の設定であろう。
その会議についてももちろん、やるかどうかの判断を主治医含め複数の人に確認して結果的に「いらない」「大丈夫」「やらない」となった。
だけど、あえてそこで「でも必要。やろう」というのがプロの仕事。私の未熟さを思い、本当に腹立たしく情けなくなった。
やっぱり、各自の負担を減らすためにと思ってショートカットしたことが結果的にはきちんと伝わってなかったという話だし、伝えたつもりと聞いてない、というトラブルは古今東西どこにでもある。
どこにでもあるからこそ、学ばなければ前に進めない。
ちょっと話し合いの後半は「同職種同士で話し合ってもらった方がいいんじゃ??」と喉元まで出かかったけど、チームの一員であるなら責任の一端は絶対にあるし、私自身の専門職としてのアセスメント不足だとかにもつながる。
表面的にはほぼMSWとしての「何か」ではない話だとしてもやっぱり「だから関係ない」なんてことは100%なくて、ちょっと不甲斐ない想いになってるけど頑張ろう。