子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

バランスを崩すのは自己責任?

産後うつにについて、甘えであると断言する日本会議の会員の方がいて、盛大な「へーーーーーー(呆)」となった。

わざとらしいくらいに首相を持ち上げたり女性を蔑んだりと言動がちょっと...な人なのであまり触れたくもないのだけど、うつについて思い出していた。

 

私は産後は幸いにも全てが明るく前向きだった。だけど妊娠中は生きてるだけで涙が止まらなかった。

仕事はできてたのでこれでも軽症だったと思うけど、一歩会社の外に出るととにかく怖くて怖くて涙が止まらなくて、つわりでご飯も食べられない時は泣いて寝ていた。

どの音楽を聴いても涙が止まらない。

不安との戦いだった。

不安の戦いは安定期〜臨月になって徐々に対処ができるようになって涙も止まったけど、コントロール不能の感情が「まだ」あったかと思った。

まだ、というのは10代終わりにがっつりと重症の疾患にかかっていた時期があったから、自分の心はコントロール外である、というのは経験済みだった。

経験しているからこそ、2回目を防ぎたいという気持ちもあった。

でも。

でもだな、妊娠を通してバランスは呆気なく崩れるしあれほどのポジティブな自分がこれほどまでに崩れるとは...もうゲシュタルト崩壊だよ。

その時期がいつ来るか?なんて誰にもわからない。

私みたいに妊娠期に来る人もいれば出産後に来る人も、更年期で来る人も、その全部で訪れる人もいるのだろう。

 

その時に夫が手伝ってくれること、親が手伝ってくれることなどはきっと支えの一助にはなるけど、「だから鬱にならない」はないかもしれないと思う。

それでもなお、精神のバランスを崩すことはある。

だけど、崩れてもいいんだよ、崩れたらその時にちゃんと支えるし、ゆっくり休めばいいし、不安や悩みはとことん聴くし、付き合うし、いつかは見える光があるかもしれない。あるといいよね。

それくらいの気持ちでそばにいて欲しいと切に思う。

 

甘えとか自己責任とかいう人は人としての基本的な何かが欠けているのかもしれないので、あまり気にしないでいるけど、まあ不快な話ではあった。