新型コロナのbefore after
思い返せば2月末からほとんど自粛生活を送っていて、仕事や通院などの外出以外で子どもを連れて(もしくは自分自身も)ほとんど無謀な遠出をしなくなっていて、この間、吉祥寺に行ったのは本当に久しぶりのことだった。
元夫の面会交流に付き合って、一度出掛けたことはあったけど、「知り合いに会う」みたいな出掛け方は本当に久しぶりだった。
もちろん、知ってる人に会うからといって飲食を共にしたわけでもなく、チャーチに出掛けたということなのだけども。
で、そこですごく変な感じがした。
普段は、バンカーとかカウンセラーとか通訳者、飲食店勤務などなどみんな違う仕事や役割があって、私もまたそうで...。
だけど仕事でもなく、なんの立場もない自分として出掛けてみて、すごく不思議な気持ちがした。「オフだな」という感じというか。
ここでは仕事の自分も、親としての自分も、何も求められていない。
私は私。みたいな場所。
だから、目の前にいる人が普段どんな顔をして何を着て仕事をしてるんだろうかと考えても想像がつかなかった。
思い返せばここ数ヶ月、「必要最小限の移動のみ」が許されていて(これはしばらく続くけど)チャーチはオンラインでという感じでリアルな集まりも行くのを控えていた。
久しぶりに数時間のお出かけを子どもとしてみて、「なんでもない自分て変な感じだな〜」と思った。
同時に、「○ちゃん」とか「○くん」とかそういう知り合いに会うのってすごくこれまた変な感じがした。
役割を持たない関係で(友達というかは知り合い)人に会うって不思議だなって。
半年ちょっとの間にすっかり「役割を持って外に出かける」ことが板についちゃったのかもしれない。
でもあえて不要不急の外出をたまに挟んで「何者でもない自分」を過ごすのも大事なのかもしれない。
出掛けた日は疲れたけど、気づきは多かった。