子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

誰も悪くないこと。

仕事でのこと。

家族や自分が病気になったときに「自分の行いが悪かったんだと思います」という人がいる。少なくない数で。

中には生活習慣的なところから病気になる人もいるし、自分を振り返ることで病気になる習慣がどこかにあったのかもしれない、二度目がないようにと今後に活かすこともできるのかもしれない。

だけど、あまり自罰的になりすぎるのはなんか違う...といつも思っている。

例えば、仕事をせずに家でのんびり過ごしていた(好きに過ごしてたというか)人が脳梗塞になったからって「親の育て方のせい」なんて全く考えないし、アイスとラーメンが大好きで夜な夜な食べてたって「そんなんだから脳出血起こすんだよ」とは思わない。

遠因にあるかもしれないけど、何を食べてとかどんな生活習慣で...というのはリスク要因ではあるけども「だからあなたが悪いのよ」というのも乱暴な気がする。

理由はいっぱいあるだろうし、個体差もあるからこそ80代でも菓子パンしか食べてないで生きてて元気な人もいるし、規則正しく栄養バランスの良い食事をしてるのに脳梗塞を起こしてしまった人もいる。

 

自分の人生には思いもよらないことが起きる。

でもそれを自分のせいだとか先祖のせいだとかいうのは「絶対」間違っていると思う。

もう涙も枯れるくらいがっかりするし、誰にも理解できない孤独と挫折を味わって忸怩たる思いと後悔と...たくさんの感情が溢れるだろうけど、それでも病気になったのは誰かのせいと言わずに、「これからどうして行こうかな」ってことにより一層目を向けていけるといいなって思う。