子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

新型コロナのPCR検査を受ける。

ずっとこの1年近く、勤務先の病院では誰一人新型コロナに罹患することなく過ごしてきた。

夏にぼちぼちとクラスターを起こす病院もある中、療養から急性期、グループ施設に至るまでどれ一つとて感染者を出さずに診療をしてきた。

それがついに、一人、スタッフから感染者が出てしまった。むしろ今までいなかったのが不思議なくらいで出るのはもう致し方ない。そう思っていた。幸いにも私はその当該スタッフとの関わりが発症前数日なく、濃厚接触には当たらないとされてPCRは受けずにいた。

ところがそのときにPCR検査を受けた中から、また少し陽性者が出てしまった。もう、誰が感染源かはわからない。私も含めてすべての人が受けることになり、先日PCRを受けた。

自分かもしれない。かかっているかもしれない。

かかってたら仕事はどうなるのだろう。家族はどうなるのだろう。

そのプレッシャーと不安が度々心をよぎって検査を受けた日も翌日の検査結果が出る日も、全然集中できずにいた。

 

深夜に陰性だった。

と電話が来たときは、心底安心したし声も手も震えてしまった。

そこから一夜明け、通常通りの出勤。

だけどもさらなる陽性者が出たことも知らされて、通勤の道中も考えると涙が止まらなくなる。

こんなにもみんな対策をとってきたのに。という思いと、ウイルスの猛威とに、打ちのめされる思いがした。

 

それでも前を向いて、前に進まなければいけない。不安を覚える患者さんに一人ひとり、安心できるように退院準備を家族と進めているよ、1月には帰りたいねという話をしたい。だけど、もうこの状況で不用意に患者さんのもとにも行けないし、今できることは勤務中もなるべく人との接触を避けることだったりする。

 

普段は鋼のメンタルと思ってたのに、この1年近くに及ぶコロナにものすごく疲弊していたことがわかる。

元夫と離婚でもめたときも涙一つでなかったのに。

 

その中でも唯一、救いなのは先生たち。やっぱりうちの病院の先生たちのお偉い各位の医師たちの責任感と行動力が優れているがゆえに、「心配しなくてもいい」と思えた。

 

まだまだ、先が見えない。

だけどこういう局面はいつだって乗り越えていくしかない。