自分を知ることがすごく遅かったなと日々思う。
職業を意識した学校選択は残念ながら(?)10代の頃には全くできず、大好きだった勉強をしていける場所を探して大学受験をした。というのは少し嘘で、行きたい大学があって、そこで学びたい勉強もあったから絶対に、末席でもいいから入ってやるという気合で入学した大学だった。
だから、大学入学で大きな目標を成し遂げて、もう人生は余白しか残ってない、位の気持ちでいた。
実際に余白のように腑抜けになってしまったのも否めない。
その後、なんとか就職はしたし結構長く働いたものの、「なんかもっとちゃんとビジネスとか経営とか考えないとだめ!」と思って、働いていた組織を出た。
IT企業で働いてたときに、後学のためにと勉強してた社会福祉士の資格が取れて、今の仕事に就いたわけだけど、今思えばただただ回り道。
ビジネスも経営も、考えて自分のアウトプットを出すことは大事。だけど、その企業ごとに求められるアウトプットの質もスピード感も違うし、子どもがいる中で出し切れる人もいるだろうけど、私はそんなに賢くもないからいっぱい努力しないと追いつけない。
そう思うと、ビジネスの世界も少々息苦しいなと思っていた。
そのときに就くことになった今の職。
もう少し早く出会えていればなと思った。そもそも「社会正義のために働きたい」みたいなものすごく遠く高い理想が自分の中にあって、今の仕事はそんなだいそれたものではないものの、やっぱり近い場所にはあると思えるような立ち位置だ。
かといって採算度外視でもないし、ちゃんと経営を考えながらも利他的な行動指針で働くことになる。
もう少し早くこの仕事に出会っていたらなと思うのは、自分のそうした価値観とか志向性に合致するから。
若い頃はわかっていても、福祉なんて...と思っていたし、医療は理系とかおもっていたし、本当に世界が狭かった。いろんな反省とともに仕事をしている。