子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

お別れは喪失でもある

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年度末に保育園を休んだために新年度を控えてどの先生が異動になるのか、退職されるのか知らないまま4月1日を迎えた。

数年前に子どもたちの通う保育園に異動してきた男性の保育士さんがいて、若くて今どきっぽい人で、子どもたちも大好きな先生だった。

若くて今どきっぽい男の先生ってどこの保育園でもすごくモテる。特に4-5歳児の女児たちはパパより若い男の人なんて接点がほぼないだろうし、男児は本気で取っ組み合える(先生は手加減してるけど)し、抱えてくれるし、どっちにしてもヒーローだ。

そんな先生は見た目以上にスキルフルだった。保育士になるために生まれてきたのかなと思うほど、絵もピカイチ、オルガンも弾ける、何より担任でもない子どもの微妙な変化や成長すらも気づいてくれる。

 

誰もが当然のように次年度も保育士としていてくれるとおもっていたし、いてほしいと思っていた。

そんな先生だった。

 

だけど、退職したという。

園長先生が心底がっかりしていたけれど、私も同じくらい肩を落として新年度子どもを預けた。

異動ならまだしも、退職。

もっと違うことで先生が生かされる場所があるのかもしれないし、別の場所で保育士として勤めるのかもしれないし、ぜんぜん違うかもしれない。

事情は計り知れないけれど、残された者としては貴重な先生がまた一人去ってしまったのか、という寂しさという言葉では物足りない、いうなれば喪失感を抱えている。

だから日本は桜がこれほどまでに愛されているんだ、とちょっと感傷的に通勤に向かった。

 

息子の担任だった先生も異動してしまってご挨拶もままならず、ちょっと残念。だけど、同じ区内の別の保育園で今日から子どもたちと思い切り遊び、見守って育ててくれるんだろうなと思うと、それはそれで嬉しくもある。

さて、息子は相変わらずの保育園嫌いだし、言動も行動も暴力的なことがある。

あと2年。あっという間だったし歳月の流れに比例しての成長か甚だ不安もあるけれど、一歩一歩と前に歩んでいければ。