最近、当院にかなり筋金入りのクレーマーの男性が入院してきた。
多床室をご利用なので、無音とか暗闇ってわけにはどうしてもいかない。夜間、排泄交換する人もいるし多少カーテンの隙間から光も漏れる。
そういうことがクレームになるわけだけど、実は昨年、そのきょうだいが入院していたらしい。
正直、退院した瞬間にその人の名前も顔もだいたい忘れる。道端で見かけると、「どこで見た顔だろうか...」とものすごく悩んだ上で10秒ほどたって思い出すから、挨拶する余裕もなくすれ違う。
こちらも私服だったりすると向こうも気づかないから、ギリギリの失礼にあたらないやつだと思っている。
で、昨年入院していた人にそんなクレーマーはいなかったよね〜と同僚と話していて、誰かな〜なんてカルテを見ていたら、いたいた。
で、カルテの看護記録にはS)「毎晩○さんの部屋の光が眩しい!不公平じゃないか!こっちは消灯しているのに」。
A)訴え多く傾聴す。続くようであれば師長に対応してもらう。
というようなことが記載されていた。これだけじゃない。出るわ出るわのクレーム。きょうだいもずいぶんだったようで「自分がされて困ってます」というよりも「あの人はこんなこともしていてずるい!」みたいなほっとけという内容も多かった。
手を洗う場所が部屋の共用部じゃなかったとか、そんなこと。
つい人にクレームを入れたくなる人っていうのは同じような思考回路とか心理状態とか持っているのだろうか。親から受け継いだ伝統芸なのだろうか。
きょうだいって良いところも悪いところも似るのだろうか。
きっと親子でも似たようなことはあるんだろうな。
だから夫婦ではわかり合えないとか全く相容れないことでも親子では受け入れられていたりわかり合えることもありそう。
わたしでいえば...片付けるのがものすごく苦手。これは父に似たのだと思うし、父が片付けられないのもすごくわかる。
だけど私の場合はまだ子どもも小さいしそれで済まされない。
ちなみに娘は私の母にそっくりでものすごく片付けも上手だし、明日の準備なんて小学校に入ってから一度も私がチェックしないで済ませている。偉すぎるし私にはぜったいにできない。
今だって私は忘れ物しがちだし。
小学校の頃など泣きながら荷物を取りに帰ってたな〜。
この法則で行くと息子は私に似て苦手かもしれないから小学校にあがっても娘のような手離れ感はないのかもしれない。
まあ、物事の悪い面ばかりを見つけて文句を言うような人にはならぬように、ポジティブに生きていくよう、子どもにもそういうところを継がせていきたい。