うんと幸せ。
一青窈の歌に、「うんと幸せ」という歌がある。
ワルツのテンポで奏でられていて、結構好きな歌の1つだ。
今日はなんだか「うんと幸せ」と思う日だった。
異動になってすっかり会えなくなった先生がいて、何度か電話で話したことはあったものの、急速に遠くの人になってしまった感があった。
会う機会はほぼ皆無。だけど今日は会えるかも。
そんな期待を持って一日を過ごしていたら、夕方やっぱりその先生が来ていて、偶然会うことができた。
どうしても申し送りしないといけないこともあって、それを話さなくちゃというのがあいたい理由の第一だったのだけど、別に理由なんかなくたって会いたいと思うような、本当に素敵な先生だった。
だったっていうかは現在進行系でとても良い先生。
半年弱、一緒に仕事をしていなくて自分の中の過去の記憶が頼りなのだけど、過去の記憶は良い思い出ばかりが肥大する。現実とは違う。
だけど今日話してみてやっぱり飾り気のない素敵な先生に変わりなかった。
ああよかった。きっと一年先に会ってもきっといい先生なんだろうなと思うし、先生は全然変わらないんだろうなと思う。
いい先生なんだよね。
っていう先生がいかに貴重で希少な存在か、ということを今の仕事をしていてしみじみと思う。自分が患者としてしか病院に関わっていなかったときには見えなかった病院の姿や医師、看護師の姿がある。
いい病院は間違いなくいい先生がいる病院。
いい先生っていうのは、患者さんのことをきちんと考えて、適切な対応ができること。治療にしても、ICにしても、診断書にしても。
その先生は、全職種から慕われて信頼されている。
患者さんの人気も圧倒的に高い。
良い先生であることの確認を中心に、ちゃんと必要な申し送りも伝えられて、ひとりごちた感じ。
だから、うんと幸せ。
ただし、一青窈の歌詞にあるほどの深みも重みもないのだけれども。