子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

職種の経験年数と実務

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堅いタイトルになってしまった。

今の仕事をはじめてはや5年。時が経つのは早い。

もう5年、まだ5年。

まだまだ編集者で生きていた時代のほうがはるかに長い。だけどキャリアチェンジした今、編集のあれこれへの情熱はあまりなくて今は今の仕事に情熱を注いでいる感じがする。

 

まだ正式決定ではないけれど、新しい人が職場に入るかもしれないと言われた。医療業界は未経験の人だという。

私も未経験から始まったから、少しだけその頃のことに思いを馳せていた。

1年目が終わる頃、先輩が続々と退職を決定していくタイミングで、「あなたみたいな人は早くここを去ったほうがいい」と先輩から言い残されていた。

意味としては、向学心が強めの人は、ということだろう。

そのとおり。と、違う病院に移っている今思う。

 

でもあの頃はその世界しか知らず、とにかくがむしゃらにどんどんと患者さんを担当していた。

大事な会議を10分のずれで設定したこともあった。

もう、私が2人いないとまわらないんだ!という時代もあった。だからあの時代は「1年目でもこの程度でできてしまうのかな」という意味のわからない感覚に陥っていた。編集の仕事だったらありえない。

こんなスケジュール組めない、組まない。そんなことも「やるしかない」という状況下で横行していた(私の中で)。

 

あれから数年たって、今もまだまだ。

わかってないな、すいません。と思いながら行政に問い合わせている。

1年目の頃は疑問にも持てなかった項目もあったし、今は「あれ?たしか他のケースではセーフだったよな」という経験をもとに「NG理由を聞かせてほしい」と問い合わせができるようになった。

 

そして的はずれな質問も含めて「きっと無理な気がするんですけど」と前置きしつつ、確認することもある。

5年経ってもモノになってない感じがあって、資格職って一生勉強なんだということを毎日思い知らされている。

1年目のほうが向こう見ずというか無知というか、それで駆け抜けた感じがあったけど、年々慎重になっていくし、年々自己覚知と言われるものの難しさや重要性にぶつかる。

幸いにも今の病院では、他職種のプロ意識も高くて助けられている。

「どこで」「どんな人たちと」「どんな仕事をしているか」

この3つが重ね合わさって自分の専門性が磨かれていく側面もあるのだなと5年を振り返って思った。

 

経験年数に比して実務で求められているレベルが上がっているのか不安がある。

 

向こう5年でまた自分はどんなふうに心境の変化があるのか。

新しい人が入るかもしれない期待を前に、いろいろと自分のことを振り返っていた。