子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

ワクチンは打ったものの、生活は変わらず。

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 至極当然のことではあるけど、ワクチンを打ったからとて生活は何一つ変わっていない。

おまけにイギリス株が流行ってたと思ったらあっという間にインド株流行の兆候。

東京の感染者数は安定の3桁を下回ることはなくて高め安定。

 

海外のように爆増はしてなくても、じわりじわりと長期間コロナ患者が出続けてて日本は、さながら真綿で首を絞められているような状態だ。

 

ワクチンを打ったから旅行に!と考える人はどれくらいいるのだろう。

実は友人と「旅行したいね」という話になったものの、本当に現実問題で行くのか?となると「いやいや無理無理」と思う。

まだまだ感染のリスクは高い。ワクチンが「一生かかりません」という免罪符ではないし、ワクチンは重症化を多少は軽減させてくれる程度のもの。

 

なので、相変わらず二重にサージカルマスクを着用して手洗いうがい手指消毒は日常だし、職場では基本的に誰も食事中に会話をしない、デスクで食べないことを徹底している。

 

いろいろな制限が強いられる生活もしっかりなれた。「新しい生活様式」とか言われてしまうやや違和感はあるけれど、「職場の性質上やむなし」と思っている。

 

ところが。Twitterでおかしな発言をしている人を時々見かける。コロナは風邪、とかワクチンは悪いものがはいっている、とか。

 

悪魔の証明はだれもできないので、「ない」ことの証明は難しいのだろうと思うけれど、それを主張しているのが医師だったりするから「医師免許ってなんだよ」と思う。

どんな国家資格であれ、その王道を貫く人もいれば邪道を歩く人もいる。だけど、こと医師においてはその発言の責任は重いだろう。

そういえば、今日もインフォームドコンセントの時間に、とある患者さんが「先生の一言がすっと胸にはいって、私の悩みを溶かしてくれます」と感謝していた。

まだまだ現場慣れしていなくて、「担当患者を持つのは初めて」という若い先生だけど、先生ってこうやって先生になっていくんだろうなという一端を見た気がした。

そしてそういう感謝とか苦い思いとかいろんな経験の果に「経験値」が積まれていくし、先生の味が出てくるのだろうと思う。

 

まあ、生活は変わらないけれど刻一刻と時間はすぎるし、人は成長していく。

変わったものも変わらざるを得ないものも、自然と存在するもの、変化するもの。いろんなものがこの世界にぎゅっと凝縮されている。