子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

「コンプライアンス不良」

f:id:like_little_children:20211023215825p:plain

この「コンプライアンス不良」と言う言葉を知ったのは病院で働き始めてからだけど、比較的多く使われる文脈は糖尿病患者さんについてだ。

内服自己中断、インシュリン自己注射せず...など。

要するに、「服薬遵守」不良ということなのだけど、これが全く他人事ではなかった。

 

私の場合は何十年と付き合っているアトピーの話なのだけど、今日、皮膚科に受診して初めて知った。

「顔にアトピーが出ているときでも化粧水は使っていい」と。

 

化粧水など使うはるか前からアトピーが私の一部と化していた。だから痒みがあるときは化粧水は使ってはいけないと思っていたし、化粧水などのパッケージにはそういうときは使うなとか、吹き出物ができたら使うなといったことが書かれていたから、当たり前のように使ってはいけないと思っていた。

結果的には使い終わりのタイミングは適当で、アトピーを再燃させたりステロイドでゴリゴリに塗りたくったりの繰り返しをしていた。

 

患者さんのこと、全然言えない。

私自身があんまり患者さんの服薬に関して「コンプライアンス不良」ということはないにしても、そういう言葉の中で仕事をしていて当たり前に聞いてたけれど、よくよく考えたら「お前もな」ということだった。

患者の立場からしたら、薬一つとってもずっと必要なのか、治ったら終わりでいいのか、そこの見極めは難しい。

息子の喘息にも言えること。

コンプライアンス不良っていってしまうのは簡単だけど、コンプライアンスって意外と難しいんだな、と患者の立場で思う。