病院の話。
医療業界に来て一番驚いたことは、FAXをいまだに使っている組織があるということだった。
紙媒体の編集時代ですら、いろんなやりとりはメールだった。時々FAXで送ってくれというインタビュイーもいたけど、大半はメールで済ますことができていた。遡ること20年弱前の話。
それが21世紀をとうに超えて20年経とうかという時代に「FAX使っている人いるんですね。っていうか、あるんですね」という驚きだった。
FAXを使うのはメールでの個人情報の扱いを過剰に恐れているからなんだということをしばらくして理解したけど、FAXの誤送信も少なくない。
それもそれでどうかと思う。
私も過去2回くらい誤爆した。
病院の電カルはどういうシステムになっているのか詳細は知らないけど、少なくとも患者さんにまつわるあらゆる情報がエクセルとワードで管理されていて、これもちょっとどうなんだろうか?と思っている。
一般的にはエクセル・ワードは便利アイテムなのだろうけど、一長一短あってローカルに落とせる(PCのデスクトップに落とせる)良さがある反面、そこに保存したデータって安全ですか?ってこともある。
たとえばPCを持ち帰ることがあったら?誰かにハッキングされたら?ある日ハードディスクが破損したら?
過去にうちの部署のエクセルもフォルダも何度か「壊れる」という現象が起きている。
個人的にはローカルでの保存なんて全然信用していない。
保存といえばGoogle様こそが史上最高峰だろうと今も信じている。
Google DriveにはSpreadsheetもdocumentもformもslideもある。なんでもある。おまけにメールでチャット機能も電話もできちゃう(Slackのほうが好きだけども)。
Googleってなんでもあるしビジネスアカウントでそれなりにきちんと契約していればセキュリティも担保できる。
大手のIT企業でも使ってるのに、ことさらに個人情報の扱いを気にする病院でGoogleを使わない手はないと思うんだけどな。
独自にPCにアンチウイルスソフトを入れてたって限界がある。
スプレは瞬時に保存されるし消しちゃったデータも遡れるし、この上なく便利。
なのにどうして使わないんだろうか。
私がクラウドを信用しすぎているのか?とも思うけど、それにしてもFAXだのUSBでの保存だのって危うい。口を出さないようにしているけどついつい薄目。