子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

「統計」という魔力

「厳しいことを言うけど、投資を知らないって今どきマズイ。.................詳しくはプロフに」みたいな構文がやたらめったらにTwitterに跋扈している。と思って、誰が書いてるのだろうかとツイート主さんのツイートを熟読するようにしている(暇っぽ)。そうすると大体はその人の主張があまり見えなくて仲間のRTで埋め尽くされている。

そんな中でこんなニュース記事も発見。

news.yahoo.co.jp厳しいこと言う構文がすなわち桜サイトとは思っていないのだけど、このニュースを見てふと思ったのが、ある程度影響力のあるSNSユーザーがたびたび「あなたたたちはバカだ(アホだ)、そんな事も知らないのか、〇〇は△なんだ、統計で示されている」という論法で投稿しているものを見ることがある。

自分にはあまり関係ないわ、と思ってあまりそれに対しては反応しないけれど、なんとなく違和感を拭えない。

この違和感の正体とは?と考えたり考えるのをやめていたりしたけど、ある方が「統計で語るやつは詐欺」みたいなことを書いていて膝を打った。

そうそう。その手法は詐欺であった。詐欺師は「みんなこう言ってる」とか「世の中こうである」という言い切りを統計をたくみに切り取って伝えてくる。私が大学時代に「絶対倫理を学ばないとダメじゃん!!」って思っていたのは、社会学であらわす統計に出てこない1/100000000だってそれは1なんだから、と思っていたからだった。

 

だから数字や言葉で表現しきれない「なにか」を考えたり想像することをしたかったからだった。

 

違和感の正体は、正義っぽい物言いでその実、人の自尊心を逆撫でしてコンプレックスに漬け込むあの論法だった。

厳しいこと言うけど構文は全然そんな悪質な感じないのだけど、ある程度小賢しく、ほんとうの意味で詐欺ってる人たちはきっと自分の投げた言葉に対する波紋を見ながら楽しんでいるのだろうと思うと、なんだか趣味の悪い感じが拭えない。

 

統計自体は私も参考にするし使うし、別にそれ自体が悪いわけじゃないけれど、数字は数字。うまいこと見せ方でいくらでも自分の語りたいように使える魔物であるということも心しておきたい。