息子がニコニコしながら手招きしてくる。
どうしたのだろうと思ったら、ガチャガチャがやりたいとのこと。
金額を見たらなんと500円。100円ならいいかというとそういうわけでもないけど、500円なんて高すぎる。
大きめの缶いっぱいにあるミニカーやハッピーセットのおもちゃなど、遊びきれないほどのおもちゃを持っていて、ガチャガチャだってやるまでのワクワクで結局ひねって出したものが欲しいものとは限らないし、最初だけ楽しく遊んであとは不用品になるのだろうなと想像つく。
そんなことのために貴重な500円は出せない。
「お金ないから無理だよ」と本人に伝えると、「財布を見せろ」と。
実際に渡しの財布には10円玉3枚と1円玉7枚とか、そんな程度しかお金がなかった。「ほら、お金ないでしょ。これできないよ」と現物を見せてようやく諦めがついた様子だった。
その後、帰る道すがら息子から言われたのは「もっと稼いだほうがいいよ。働いてるのにどうしてお金ないの?」という話。
いや、ママだってタダ働きはしてないよ?残業代もつけてるよ?だけど生きていくのに電気も使うし家の家賃もあるし食事もするし、これ全部にお金がかかるんだよ?お水だってタダじゃないんだ。ガチャガチャ回すお金があったら、ママは息子が大きくなった時にやりたい勉強ができるようにお金を準備しておきたい。
そう伝えたら、息子の気持ちとしては、
「いや、それも大事だけどさ。だけどママがもっと稼いで来なよ」だって。
じゃあさ、こうやって一緒にお出かけできなくて昼も夜も仕事してていい?日曜も仕事してていい?と聞いたら、息子は「まあいいけど」とのこと。それを聞いてた娘は「ママ、夜いないの?それはいやだ」と言ってて、私も身を滅ぼしそうだから働かないけど、働くって稼ぐってそんなかんたんなことじゃないから難しい。
息子もいつかはわかるのかしら。それともあと20年くらいしても「ママ、稼いできなよ」とか言われてしまうのか...。
大きくなって自分で稼ぐようになってからガチャガチャをするかしないか決めたら?と伝えたのと、お金の使いみちとして遊びに8割使う生き方の人もいるけど、ママはそれで生活を崩してしまうのは賛成しないこと、稼いだお金を何にどう使うかという分配を考えることも大事であるということを伝えた。
まあ、5歳だしわかったかどうかはわからないけども、ファイナンス教育って大事よねと思った出来事。