職場の先輩とほんのわずか、会話をして帰宅した。会話の内容はとりとめもなく、深い意味もないものだった。
職場の別の先輩が最近元気がなく、休みがちであることを心配してのやりとりだった。
その中で先輩が、「患者さんとか家族とかの話に引き込まれないことって大事だよね」と言っていた。それはこの仕事の基本の基というか、どんな制度を覚えたり調べたりすることよりも大事な、身に付けねばならない自分の姿勢だと思う。
詳しくはまた別の機会に書きたいけど、たとえば精神的にアップダウンのある人の話を何時間も聞いていると、だんだん自分も相手の感情に振り回されそうになるということは珍しくない。
悲観的になっている人の話を聞いたり、それが何日にも渡って続いたりするとドッと疲れたり落ち込む、みたいなこともあるだろう。
個人的にはそういったことは引きづらないタイプだからあまりないのだけど、もしかしたら落ち込み気味の先輩は少し心が引き込まれてしまったのではないか、という邪推をしてしまった。
「明るくやろうね」って話してた先輩が言ってくれて、明るさって仕事に大事だなって改めて思った。
こと、病院でのソーシャルワーカーの仕事って患者さんの気分の落ち込みやショックや不安、不満などを多く聞くポジションでもある。
それに危機的状況にも介入していく。そうすると、ついついその危機感で自分もいっぱいになったりする(生活保護申請のタイミングを逃しちゃいけない、とか、借金だらけの無保険のこの人どうしようとか)。
だけど、自分の心持ちとしては明るくいたいし、そこに少し努力が必要だとしても惜しむべきことではない。
落ち込んでいる先輩もベテランだしあらゆる危機に向き合っているからきっとプライベートなことも何かあるのかもしれない。
ゆっくり休んでまた元気になってほしい。それだけ。
そして、私自身も明るさというのはこれから働く上で大事にしていこうって思った。