先日のこと。入院している患者さんの家族からタイトルのような言葉をかけられた。内容としては、MSWとしての知識や技量を試されているということではなく、どうやら「どれだけ患者さんにかしずくか」ということ、要は言いなりになるかということだったらしい。
言われた当初は院内連携の話だと思っていて、患者さんの家族の要求を伺いつつも、できることとできないことの線引はあるし、できる限りでやるしかないなと思っていた。
そして面談を終えて患者さんが帰った後に「あなた試されていたんですよ」とまたも言われた。
この仕事をしていればそんなことはいくらでもあるだろうと思うし、この人ってどれだけわかってくれるのかな〜なんて思うことは誰でもある。
だけどそれって「試している」のだろうか。そうとも言えるかもしれないし、うーん。試されてるってなんだろうかと考えさせられている。
患者さんにもそのご家族にも望む「かたち」というのがあるというのはわかってきたけど、そこにどれだけ応えるかは正直なところわからない。
わからないっていうか、応えるべきでもないと思う自分もいる。
人を試すってやっぱり違和感あるよな。そう思うから。
人を試すって自分にとって損か得かみたいな次元の話だし、子どもが親を試す試し行動ならともかく、大人が他人を試すというコミュニケーションの方法。不思議だなと思う。
患者さん→家族に私の不満を言う→院内スタッフに私と話したいという→私が動く→私が家族と話す→話した内容を家族が本人に話す・私も本人と話す(←この流れの中で、私が本人の希望通りに動くか、話す内容が家族と私とでずれていないか)の確認らしい。
好きにすればいい。
だけど「試されてるんですよ」と言われても私のやるべきことって変わらないよな。
そんなことを思った帰り道。