子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

部外者の語るナースコール。

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介護とか看護に従事している方が時々「ナースコールは1回○円とかにすればいい」ということをコメントしているのを見ることがある。

最初に読んだときは「え?そんな事考える人いるんだ」という驚きだった。

だけど、それに同調する人も一定数いるし、全然別の角度から(違うタイミング・人)「ナースコール課金制」を提唱する人も見かける。

 

私はナースコールに対応することはない(できない)。だから、あらかじめ部外者の意見だし当事者じゃないゆえの無責任な部分もあるだろうことをことわりつつ。

個人的にはナースコール課金制みたいな考えは好きじゃない。というか嫌いだ。

 

病棟の看護師さんは「何かあったらナースコールで呼んでくださいね」と必ず患者さんに言っている。

いくら口を酸っぱしくして言ってもナースコールを押さずにトイレに行く人もいるし当然その中には転倒する人もいる。病院では転倒転落はとても避けたいことだし(施設もそうだと思うけど)、なるべく看護師さんが把握している中でトイレなり移乗なりしていただきたいという強い意向があるから、「ナースコール押してください」が基本になっている。

 

もしも、同じ舌で「ナースコールバンバン押されて困るんだよね」と言ってるのだとしたら、患者としては「どうしたらいいのよ」となってしまう。

瀕コールの人がいるのは本当によく分かるし、時には「私が行きましょうか?」と忙しい看護師さんに代わって行きたくなることもこれまで何度もあった。

だけど、患者さんは私に用事はなく、看護師さんに用事がある。だから呼んでいる。あとは呼んでから来る間に言いたかったことを忘れちゃうパターンもあれば、寂しくて呼ぶパターンもある。

まあ、ともあれ患者さん側の何らかのニーズもあるし、看護師さんや介護士さんの「一人で何人見てると思ってんのよ」という現実の問題もわかる。

 

やっぱりそろそろ課金。じゃなくて、IT技術の導入をすべきではないかと思う。

それこそ、コールが鳴ったらモニターでまず確認。→うっかり押しちゃったのはスルー、用事があれば用件を話す、用件を言わない場合は最後にラウンドする、とか決めていればだいぶ違う気がするし、モニターで確認できれば急用かどうかは確認できるのではないか。

モニターもiPhoneとか介護・看護の人がモバイルデバイスを持っていればステーションにいなくても確認できるとか。

このへんくらいまでは今の技術で十分に実装できそうだし、こういうことに国はもっと予算をかけていかないといけないのではないかと思う。

 

あとは、医療・介護・福祉業界のアップデート。エクセルの関数も苦手な人が多かったり、電カルに登録するのもおっかなびっくりの人も多いけど、どんどんIT技術を身に着けて(技術開発しろって言われてないからすべての使い方QAはGoogleに転がってるし)、うまく使いこなせるだけでも随分違うのではないか、なんて思っている。

 

以上が部外者の戯言でした。自分じゃやらないくせに。というお叱りがすでに聞こえてきそうでなんとなく申し訳ない。

 

※ちなみに当院はハンドベルがあって、超アナログでベルを鳴らして呼ぶスタイルもありになっている(ラウンジなどで)。これはこれで、ハンドベルの音が麗しい。