子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

「放っておきなさい」という指導。

ようやく1学期が終わった。

何かと娘の内面的な変化のある数ヶ月だった。

毎年クラス替えをするし、昨年まで最高に相性の良い先生だったから娘は新しいクラスに不安も戸惑いもあったことと思う。

5月の面談で、クラス内で娘がトラブルなど起こしてるか(何か気になる様子があるか)先生に聞いた時に「○くんが掃除をしないとか授業中しゃべってるとかで、○さん(娘)が気になってしまい、注意して喧嘩になってますね」とのことだった。

先生は、「それは放っておけばいい」ということで、娘にもそのように言ってるという。

 

そして先日、数週間ほど前に仲良しの友達に誘われて、男子の悪口を手紙に書いてしまい、男子のお母様に大目玉を食らった。

先生も「気づけなくて」とおっしゃっていた。

男子のお母様にはもう言葉もないほどに申し訳なくて思い出すとまた辛い。

 

1学期がようやく終わり、娘に「どうだった?」と聞く前に「今日ね、すごく嫌なことがあった」と娘から話してくれた。

隣の席の男子が、掃除している最中にその場所の椅子をどんどんと動かしてしまったり、きちんと線を揃えて並べるべき机をわざとどかしたりと、何かと掃除の邪魔をしたという。

それを先生に相談したらやっぱり「放っておきなさい」とのことで、娘は我慢して掃除を続けていたけど、掃除が終わった後に椅子を蹴られて椅子から落ちて、尻餅をついて泣いちゃった、と。

それ、先生に言った?って聞いたら「先生見てなかったし、言わなかった」とのこと。

 

なんか、それっておかしくないかなと思う。

もう3年生だし、過干渉になるべきじゃないというのが先生の方針かもしれないし、娘みたいにきちんと掃除したい、きちんとやっていきたいという子に対して、多少大雑把でもOKという子の相性の悪さもあるのかもしれない。

だけど、最初に少しだけ娘の話を聞いてくれるとか仲介に入ってくれることがあったら、相性の悪い男の子とのトラブルってなかったんじゃないか?という気がする。

 

少なくとも、娘の中で男児をどうにかしてほしいまでの強い思いはなくて、ただ少しだけ注意してみててほしいとか、エスカレートしたら止めてほしいとか、そういうシグナルを込めて話している。

だけど、「放っておけ」と言われてしまうと、それ以上相談は進まない。

仕事柄、人の相談に乗ることばっかりだけど、「放っておいて」ということはまず言ったことがない。

 

「あまり気にしないでいいけど、気になったら看護師さんでも私でも、とにかく溜めずに話してくださいね」ということはあるけど、「気にしないでいろ」とか「放っておけ」って本当になんの意味も持たないし、一生懸命話した人に対して失礼だと思っている。

 

まあ、先生という立場と相談支援職の違いかもしれないけど、子ども相手に子どもの話をまず聞く。よく聞いてもらえたということが子どもにとって「次の相談」につながっていくのは間違いない。話を聞いてくれない大人に、子どもは絶対に相談しないから。

 

今の担任は諸事情でもうすぐ異動だから、新しい先生が2学期半ばからくるし、娘にとっても少し切り替えができるかなと思うけど、子どもの微妙な変化は成長だけじゃなくて、関わる大人によってもまだまだ左右される時期なのかもな〜なんてことも考えた。

とりあえず、お疲れ様。夏休みスタートです。