本当に久しぶりに真面目に(ちゃんと?)よしもとばななを読んだ。
白河夜船。
よしもとばななのあれこれを高校時代に読んでぐんぐんと浸った時期があった。あの、独特の世界。高校生にはあまりにも地続き過ぎて、ちょっと病んじゃいそうになるっていうか浸っちゃう感じになる。
大人になった今、おばさんになった今、私はどう読むんだろう。
結論からすればやっぱり、ばななさんの世界観にどっぷりとしたくなっちゃう。なんて素敵なんだろう。一言一句も漏らすまい。
そう思えるほどに、全てが絹の糸のよう。
織りなせば美しく、一本ではか細く。
だけど確実にしなやかに色を、デザインをかたどっている。
そんなばななさんの物語。
私も姉がいて、姉が大好きなことくらいしかどんぐりさんとは通じてないけど、誰かを思う気持ちとかそれが通じ合いすぎる前くらいの感じが一番いいとか。
そういう感じってものすごくわかる。
登場人物の人の名前はいつも毎度美しい。
今回は麦くんという名前にとてもいいなって思った。
物語の感想はどうのっていうか、久しぶりに読んだばななさんの本が美しいから、また読みたいと思った。でも美しさには苦しみも悲しみも苦々しさも、孤独も含まれていて、その上で美しい。だから美しい。
そんな感じ。
また、読もう。