子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

子どもの衝動性

富山県で行方不明となっていた2歳男児が海の沖合で見つかった。「子どもの遺体らしきもの」が、行方不明となっていた男児と一致したのは、なんとも言えないやるせなさが襲う。

どこかで生きててくれれば、誰か子ども好きな人が一時的に預かってしまって引っ込みがつかなくて、警察に出頭してくれれば...などなど思っていた。

現実は容赦なく、おそらくは川に落ちてしまった子が海まで流されてしまったようとのこと。

 

あの日、大雨で夕方で暗くてお風呂上がりの子が外に出ていくなんて誰が予想できただろう。一番近くで一緒にいた親もきっと想像すらつかなかっただろう。

2歳児の行動はいつも予想外だし、予想外に非常に勇猛果敢に行動に出る。

 

一人では一度も挑戦したことのないことすらも、悪条件が揃っているというのに怖いもの知らずでやってしまう。

 

そのニュースを見て、「ああ、息子も同じような感じだった。何度も何度も冷や汗をかいて心臓が止まるかと思う恐怖心を必死で抑えながら探した」というあの日、この日を思い出していた。

 

今日も、近所の駅ビルから連絡が入った。「お子様が迷子になっていて、インフォメーションでお預かりしています」と。

私は仕事の真っ最中で、父が面倒を見てくれていた時間だったけど、後から聞いたら急に駆け出して姿が見えなくなったという。父も途方に暮れて一度帰宅したところだったと。

 

子どもは私の病院をうろ覚えに覚えていて、インフォメーションに伝えたようだけど、本当に危ない。

保護者がいても、もう追いつけないほどにどんどんと走り出したり歩き出してしまう。まして、高齢の父が追いかけられるはずもない。

 

息子は間も無く6歳だけど、特性がら衝動が抑えられない。

、ほんの僅かにスイッチが入ってしまうことがあってそうなると手に負えない。

親といる時にそのスイッチが入るのはまだしも、保護者など親以外の人といる時には命の危険というレベルで危うい。

親の私といてもたまにはあって、肝が冷えているというのに。

 

子どもが親だけで見守っていくのも難しい世の中。

もう少し子どもを取り巻く環境が、ハード面でもソフト面でも安全になっていくことが大事だろうなと思う。