家に帰ると年長の息子が泣いている。
「ママが死んだかと思った」と。
瞼を腫らして眠りについて、翌日にはケロッとしていたけど、子どもながらに不安や寂しさがあったのだろう。もう少し早く帰らねば。
そして今夜も、私が遅めに帰宅してシャワーをしていると「ママ、生きてる?」とドアを開けてきた。
よほど心配してくれているみたいだ。
最近息子はよく私に聞く。
「ママ。僕より先に死んじゃうの?死んだらだめだ。僕が先に死ぬから」って。
遅くならないように帰っているものの、帰りは大概が8時を過ぎてしまう。これが遅いのか早いのか、もはやその区別が自分でもつかなくなっている。
PTAのLINEのやりとりが頻回になる16時前後とか脇目も振らずに仕事に没頭している。
息子は小さい頃からよく死ぬことを口にする。いつ死ぬんだろう、死んだらどうなるんだろう、ママはずっと生きてるのか、僕はママより早く死にたい...などなど。
誰も教えてないし、誰もそういう話を日常ではしないけど息子の中にはとても深く刻まれてることなのかもしれない。それも大事な話だし、5歳だから考えなくていいとは思わないけど、うまく5歳に伝わる言葉が見つからない。
あと少し、あと少し早く帰れるようになってまずは私が元気でそばにいることを伝えていく必要があるだろうな。