子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

子育ての照準

ここ数日、というか数年薄ぼんやりと考えていた。

漠然とした「中学受験させたい」という思い。正直なところ、第一子妊娠の時からそう考えていた。小学校受験は早すぎるし資産家でも華族の育ちでもないから諦めてた。

だけど中学受験は誰もに門扉が開かれている。

 

最終学歴は大学でも大学院でもあるのだから、別に中学受験にこだわることもなかろうに。そう思う考えもよぎったのだけどなんかしっくりこない。

先日聞いた塾の説明会でキッパリ先生が言っていた。「はっきり言って私たちは中学受験で学校に行くのがベストだと考えます」と。

 

そこから先は自分なりの思いがふつふつと溢れてきた。

あくまで私の体験でしかないけど、本当は公立中に行きたかったのにいやいや私立中学に入学させられて「絶対こんながこうやめてやる」なんて、人生最大の絶望にぶつかったような気持ちで通い始めた私立中学校。

 

だけど気がつけば部活に入って友達ができて中学2年なんて「この世の春か」「悩みがないのが悩み」と言うほど毎日この上なく幸せだった。毎日毎日笑って過ごしてた。勉強も部活も友達との遊びも全部全部楽しかった。

小さな小競り合いもあったけど、それを凌駕するほどの幸せなあの時間。過去を振り返ってそう思うと言うよりも「間違いなく私は14歳が一番しあわせだったと思うんだろうな」と思っていた。

 

そう言う日々が過ごせたのは、受験も考えずに友達と過ごし、本を読みまくり、部活に打ち込めたからだろうなと思う。

 

中学受験をするのはあくまで子どもだけど学校選びには親が関わることが多い、と言うかほぼそうなる。

結局その学校が楽しいかどうかは親は責任を負えないしみんながそんなふうにマッチングするわけでもないから、受験すればいいってもんでもないのはわかるけど、中高6年は楽しく自分を耕すことに時間を使ってほしい。

高校受験とかに縛られずに伸び伸びと過ごしてほしい。

 

そのさきの進路は正直、その6年間で自分が得たものの結果だと思う。

 

そう思うと、その先は子ども自身が選び取っていくものだけどその前段階では親が関わっていかないといけないと思うと、少しでも教育環境が良い場所で学んでほしいなと思う。

私の考える良さは、子どもが全人格的に愛されて、大事にされてること、子どもなりの好奇心を上手に伸ばしてくれることなど。

伸び伸びと子どもたちを受け止めてくれる学校という基準で選んだ先に、ご縁があって子どもにとってもマッチングすればいうことない。