要介護高齢者と就労
にわかに福祉(特に介護系)でざわついていたのが、高齢者×就労の先をいく、要介護高齢者×就労の話題。
ソースはこれのよう。
34ページ目にあるやつ。
たんに「要介護認定者」だったら、40歳以上で二号保険で(特定疾病による)介護保険認定を受けてる人も含まれる。
私の担当患者さんにも40代で働いている要介護認定を受けた人がいる。
そういう個別的なことはすごく理解できるんだけども、国の方針はどうもそういう話でもなく「人生100年時代」「70歳まで現役」を標榜した結果として、要介護者が働く社会の実現を掲げている様子。
高齢者も働くということで言えば、シルバー人材もその好例だし、今は定年も延びていて少しずつ働く人たちも年齢層の幅が上に広がっている。
ただ。ただ、要介護認定を受けた若年層と高齢者層とではだいぶ景色が違うのではないかと思う。
別に働くことが悪いとは思わないし、「問題のない範囲で」やったらいいと思うけども、たまたまなのか、出会う高齢者は年齢云々だけじゃなくて既往歴とか要介護認定を「なぜ」「いつ」受けたかというきっかけによっては「自分のことをまずは」という人も珍しくない。
例えば、仕事ばかりしていて完全に高血圧を放置とかDM(糖尿病)放置とか、コンプライアンス不良とかいる。
みんながそういうわけじゃないけどさ。
でも、要介護認定を受けている状態で働ける範囲って本当に無理のない範囲でと思うし、仕事につきものの保障関係はどうなんのかしら?など気になってしまった。
労災とか傷病手当とか、当然入っている保険によって違うだろうけど、労災など判定も非常に難しいよね。
父がシルバー人材の帰りに転んで骨折したけど、それって労災かと言われると加齢からくるふらつき・転倒だし、労災にもならないのだろうけども。
なんかな〜。外出するだけでもすでに健康な若者以上にリスクを背負っているのが高齢者なんだって父を見て思う。
そんなことを考えていると、なかなかいいじゃんって言えない自分がいる。
なんだって物事には表も裏もある。
それに働かないと日本社会も個人の生活も成り立たないが故の「要介護者×就労」が見え見えで。