娘に先日、詐欺の話をした。
なんでしたか?というと、コロナが流行って以来、「ワクチンを打つ/打たない」とか「マスクを着ける/着けない」とかそんなことで陰謀論まで飛び出す始末だったからだ。
よく考えたら、陰謀論は古今東西問わず、人類のお家芸なのかもしれない。現代で言えば3.11の時だって東日本大震災の時だってあった。
それに、関東大震災だってあったし、ペスト流行時にもあった。
いつだって私たちは「受け入れ難いもの」に出くわすと超自然的なものとか超人工的なもののせいにしがち。
わからないことを真正面から「わからない」って言えないのは人間の弱さなのか。
で、そういう渦巻く陰謀論の旗振り役というのは必ず存在していて、その人たちは何をしてるんだろうかと思うと、割と「カウンセラー」名乗ってみたり水とか空気とか、サプリとか「なんか悪くなさそうな何か」を高値で売っていたりする。
騙す側の人たちの似たような動き。
騙される人たちの似たような感想。
ああ、気をつけなくちゃな、私はいいけど(騙されないだろうな)、娘たちは絶対に騙されてほしくないな。そう思うとちょっとしっかり目に詐欺について語ってしまった。
私も散々親から聞かされてきて、防犯意識を植え付けられて来たから、その教育方法を真似ているだけのことではあるのだけど。
娘にはコロナの例は分かりにくいからちょっと違う例えをした。
「このお菓子、あげるよって言われて食べてみて『おいしくないな』と思ったら『おいしくないのはあなたの舌が狂ってるから。味がわからなくなってるのよ。この薬飲むと味覚が治っておいしく感じられるよ。あなたにだけ1000円で売ってあげる』とか言って、自分があたかも悪いかのように言われちゃうんだよ。それで変なものを買わされたり、あなたがおかしいみたいに言われるんだよ」
って譬え話をしたら、「げ〜何それ。嫌だなぁ」と驚いた顔で反応していた。
娘にとっては「人を騙す人がいる」こと自体への嫌悪感と苛立ちがある。
じゃあ、どうして騙すと思う?ってことには「お金が欲しいから...??」と鋭い感じ。有名人にぶら下がって信者になる人は、騙される側だけど、確実に詐欺な人たちはいて、善人のふりしてお金を巻き上げている。
そういうのって、別にコロナに限らずとも、発達障害の界隈、がん治療の界隈、あらゆるところにいる。教育業界にもいるし、本当に一歩歩けば詐欺の世界だよな〜なんて思う。
子どもたちには是非とも知性と理性を持って、この危うい世の中を生き抜いて欲しいと思う。
そんな願いを込めての、詐欺撃退講座。