子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

自己責任???

なんだか気になるTwitterのやりとりがあった。

美穂さんの考えにとても共感している。

「選択肢があるんだからいいじゃないか」「自分の体なんだから何したって自由だろ」という意見もあるのだろうけども、対象年齢がおかしい。

10代って一番見てくれを気にする時期で、髪の毛が5ミリ跳ねてるだけで学校休みたくなるし、些細なことで絶望しやすい。

そんな繊細な年頃の子が、普段気にしているのに電車の中でこの広告を目にしたら...。

強迫観念的に「絶対に二重手術したい、しなくちゃ」と思う子もいるだろうと思う。

 

子どもにも自己決定権があるのは全くその通りだと思うけど、それが生涯もしくは半永久的に関わるもの、人生や命に関わることの決定って、難しいことが多いし「できることと実際にやること」の間には大きな落差があると思っている。

例え、二重手術が「よくある、何万人と受けている手術」だとしても、手術は手術。

麻酔もするだろうし、眼球に絶対に傷付けないという確証は誰もできない。

手術で得るメリットとリスクを天秤にかけてみんな手術同意はすることになっている。

そのリスクの理解をどれほどできるのか。

できたところで、この先の生涯にわたることまで想定できるのか。

 

服を選んだり、化粧品を選ぶのとはちょっと次元が違う。そういうことを「自己責任」とか「選択する自由」などと10代に向けて言ってしまう大人がいるとすれば、ちょっと恐ろしい。

 

ちなみに、娘は一重だけどものすごく可愛い。私はびっくりするくらいくっきり二重なのに娘は全然似ていない。

だけど、一重と二重なんて正直なところ別に大した問題ではなくて、全体の調和。娘のバランスの良い顔は親の贔屓目を差し引いても可愛いし、私の顔はどっちかというときつめだから可愛い感じがない。

それに、最終的には自分が大好きな人に大好きだと思ってもらって幸せな時間を過ごしていけることが大事であって、目のサイズなんて...

 

見てくれを気にしなくなって、生き方が姿勢や態度や表情に出る年齢になったからそう思うのか。

むしろ顔のパーツのサイズよりもずっと雰囲気とか態度とか言葉遣い、表情の方がその人となりが表れて印象や好感度に響くと思うんだけどね。