転職の季節
転職の季節になった。
3月末でやめていく人、実質的にもう有休消化に入っている人が職場にも何人もいる。
若い時は転職することがすごく前向きだった。いや、今だって前向きなのだけど、あの頃、子どももいなくて結婚もしてなくて自分の好きを追求して転職を考えていた。
出版社で働いててやりたいことやってたのに組織に納得がいかずにもっとビジネス中心のところで働きたいと思って外資に行ったり、そのあと国内のIT大手に行ったりとあちこちと浮遊していた。
外資で働いているときに結婚と出産があって、それなりに休みももらって最高に働きやすかったしずっとここで働くという気持ちでいたのに、「日本閉鎖になるんだよねごめん」てことで転職を強いられた。
中小企業はやだなと思って誰もが知るような大手で働いたのだけど、まあ思ったよりも厳しい世界だなと思った。外資もその前の出版社もゆるすぎた。
国内ITも育休中に事業部ごと一旦閉鎖するってなってしまって、社内にいくつか受け皿はあったものの留まるよりは国家資格で働こうと思って病院に辿り着いたけど、あちこちと転職ショッピングのような20-30代だったなと思う。
今は一切のぶれなくここでずっと働こうと思っている。組織がよほど変わらない限りは。
だけど若いリハの人たちと話す機会があって、やっぱりみんなそれぞれに転職を考えたり決めているとのこと。若者なのだから大いに羽ばたいてほしい気持ち8割と2割は慣れ親しんだリハさんが去る寂しさと。
みんないい人が多いし、一緒に働いてくれてありがとうと感謝の気持ちもいっぱい。
病院は医師、看護師、リハビリ、薬剤師などなどそれぞれ国家資格を持ち寄って働いている。一口に言ってもその中でも専門性の極め方とか専門をどこに据えるかというところで全然違うアウトプットになる。話していたのは作業療法士だけど、児童・小児分野でもリハビリでOTさんてすごい頼りになるし、息子もお世話になっている。
病院で手の専門でやる人もいるし、生活面を支援するような取り組みで関わっていく人もいる。精神科でも作業療法士さんて働いていて本当に幅が広い。
資格をとって働き始めても自分に向いてるかどうかってわからないしやってみたらこうだったよねということも無数にある。
私はたまたま病院しか知らないし、病院楽しい、もっと知りたいって思えているからいいのだろうけど、「病気とか興味ない」って施設のPTになった人もいるし、人それぞれにやりたいことってあるよね、なんて思った。
すっかり送り出す側になっていて寂しい気持ちもいっぱいだけど、でもみんな行った先々できっと自分の場所を見つけていくんだな、作っていくんだなと思うと応援したい気持ちが強い。
本当にお世話になりました。