母の味噌汁と凶暴性...??
いつの時代も、というか今の時代は特に子育てについてとやかく言う人が多いのかもしれないということを、この記事を読んで思いました。
このコラムニストのめいろまさんは私と似た感覚で子ども時代を送ったようです。
記事を読んで小学生のある日のことを思いだしました。
母が仕事で家を空けていた土曜の昼。私は父とランチを食べることになりました。
作って置いてくれたグラタンをオーブンで焼いて食べることになったんですが、事もあろうに父は、ラップを掛けたままオーブンにぶち込み、焼きあがった時にはラップとグラタンが一体化。
ほかに食べるものもなく、仕方なく食べましたが、午後から友達の家で遊ぶ約束をしており、友達の家で
「さっき私ラップ食べちゃったから死ぬかも。ガハハ~」なんて笑った記憶があります。
夜、帰ってきた母に今日一番の事件として報告したり。
しばらく笑い種として我が家で話してたなぁ、懐かしいなぁ~なんて思いました。
で、この記事の中で紹介されていたのは、私のノスタルジーな思いを吹き飛ばすようなモーレツな内容でした。
最初から最後まで怒り発心らしく、言葉遣いが非常によくないのですが、
私は赤ちゃんを連れて居酒屋に行こうが、イベントに参加しようが、それはお母さんが子どもを気にかけながらだったらたまには構わないと思いますですが、就学前の子どもがいる母親がイベントを開催したり、あまつさえ子どもを連れてイベントの為に家をあけて旦那さんを一人にするなど言語道断だと思います
世の中には子どもを授かりたくても授かれない女性が沢山おります子どもを授かることは当たり前のことじゃないんだ授かれない女性を代表しての命がけで産んだ大切な命じゃないのかどうして長い長い人生の中のたったの三年、四年、子どもを見つめていられない?そんなに誰に認めて欲しいんだ少なくとも私はそんなバカ親、バカ女どもを母親なんかと認めはしない私が旦那ならそんな女は即離縁だ子育てに集中しないで自己顕示欲と懐を満たしたいならてめぇで生きていけ
この方はお母様が習い事にのめりこんで(そのため?)味噌汁がまずくなった、子どもをかまわなくなったから気を引こうとお母様の財布からお金を盗み、怒られてうれしかったというエピソードを書いておられ、この辺りがこの方の意見の根っことなっているようです。
1歳9ヶ月の娘とPCのキーボードを奪い合い、あっちむけほいだのマウス返せだの、iPhoneにしておいてだのとやりあってる私なんて、もう彼女からしたら阿鼻叫喚かもしれないですね。
おまけに保育園に昼間預けて、夜は作りおきの「チン」でどうぞーって感じだし。おふくろの味というよりもおばあちゃんの味だし。
お子さんがいないらしいので分からないと思うのですが、手作りだろうが市販だろうが、「いや」と言いたい年頃の子は、なんでも投げます。
手塩に込めて作った料理でも、手抜き三昧の料理でも、目の前にあれば「投げてやる」というモードです。
もちろん、心を込めるとか子どもの心に向き合えとか、いいたいことはよくわかるんだけど。
だけど、
我が子をしかるべき時期にしっかりとみてください
というのは、別に幼少期に限らない話です。
何度か書きましたが、姉が以前
「子育ては何歳になったから楽になるってものじゃない。その時、その時、いろいろあるからね。今は話してくれるけど思春期になったらまた変わるでしょ。その時は違う大変さがあるよ、きっと」
と言っていて、本当にそうだなと思います。
姉のところは保育園生含め子ども3人いて、夜10時とか11時とかまで働くこともあって、それでも子どもたちは心優しくお互い助け合いながら育ってます。
そういうのを見ているので、このブログって一体誰の何を言ってるんだろうと思います。
私は自分の母親が働きに出ると言った時に「よっしゃー」と思った感覚が忘れられないので余計に謎です。
それに親だからって子どもの心をすべてわかるわけじゃないし、私のような人間は、わかってたまるか!と小さい頃から1人でいたがったタイプなので、こんなこってりしたブログの人みたいな人がお母さんだったら息苦しい。。
だからか、母親が自分の時間を自分のために(働くなら社会のため、他人のため)使うことにかっこよさすら覚えてました。
ちなみに、子どもはともかく、「家を空けて旦那さん一人にして…」というくだりで一人になれない旦那さん、子どもの面倒も見られない旦那さんという時点でむしろそっちに働きかけが必要だろうと思いました。
あと、「授かれない女性を代表しての命がけで産んだ大切な命」というのも、初めての意見でびっくりしました。
そんな誰かの代表とかおこがましすぎるし。
代理出産てこと??
ちょっと意味が分からなかったです。
堺雅人さんのいうとおり子どもは「神様からお預かりしている」のであって、私のものでもないし、子どもを産んだのは授かれない女性を代表したからというわけでももちろんありません。
謎に満ちた、言葉遣いの悪さに満ちたブログでしたが、こう言う意見を持つ人もいることを知り、驚いた次第です。