Facebookを見ていたら友達の投稿にこの記事がありました。
数週間、1ヶ月ほど前からでしょうか。ちょっと話題になった話ですね。
はじめにニュースを知った時に詳しいことはわからなかったのですが、よくよく読んだり聞いているとどうもこういうことらしいです。
「育休退園」とは、待機児童の解消のため、所沢市が育児休業中は家庭での保育が可能だとして、継続在園について厳しいハードルを設けたもので、実 質、退園の強制となる。第2子以降が生まれても在園できる条件について、保護者の健康状態や子どもの発達の上で環境の変化が好ましくないと思われる場合に限定した。
そして「保護者の健康状態や子どもの発達の上で環境の変化が好ましくないと思われる場合」とは、
(1)生まれた子に特定の疾患がある、
(2)母親に疾病や障がいがある、
(3)双子以上の出産、
(4)混合保育(心身に何らかの障が いがあり、保育所で健常児とともに保育することが相互の健全な成長発達が促進される場合の保育)で入園していて継続保育が必要、
(5)在園児の家庭におけ る保育環境の状況から、引き続き保育所を利用することが必要―
だそうです。
何か特別な事情がない限り、二人目の子どものために育休を取っていると一人目も強制退園というカラクリ。
私も友達も「ありえん」と憤慨していたのですが、別の専業主婦の友達は、
2歳までの子供って母親と一緒にいるのが一番幸せていうのをを聞いて、そのとおりだなって思った。正直。待機児童多すぎるし、働きたくても働けないママからすれば、育休中はお金貰えてお休みでき来るし、兄弟をみるのも同じでしょう。みんなやってるんだしって思いがあるのも現実だよね。
という意見もあって、この問題の根っこに「子育て女性の此岸と彼岸」を感じました。
- 多くは男性ではなく、女性が問題視している点
- 女性同士の間で意見が分かれている点
これが本質的にありそうだなと感じました。
正直にいえば、私は6ヶ月の育休を取って職場復帰したので子育てといっても「生理的欲求に答えていけばいい時期」を過ぎたら保育士というプロの手に日中は預け、精神的にも肉体的にも負担を感じずに仕事と子育てに関わっています。
だから2人、3人と子どもがいて家で育てている人はすごいなぁとつくづく思います。あんなにバンバンごはんを投げてコップをひっくり返して、それが朝晩だけじゃなく昼にも繰り広げられ、こんな雨の日は家の中でちょっとイライラしちゃうのは子どもも大人も一緒だったりするわけで。
それでも「それをするのが親の役目でしょ」といわれればそれまでで、私は甘えている、楽をしているという感じがすごくあります。とくに、
「育休中はお金貰えてお休みでき来るし、兄弟をみるのも同じでしょう。みんなやってるんだしって思いがあるのも現実だよ」
みたいな意見を聴くと、「みんなやってるのに何甘えたこといってるの?」といわれている気持ちにもなります。
さらにいえば「2歳までの子供って母親と一緒にいるのが一番幸せ」
という神話が、価値観として社会にどっぷりあって、そのうえにいろんな話が出てきていることを感じ、気が重くなります。
じゃあ、保育園の先生がかけてくださる愛情は、ちょっと上のクラスのお兄ちゃん、お姉ちゃんがかまってくれる優しさは一体何なのか。
働く母親は子どもを幸せにしていないのか。
という気にもなり、悶々としました。
幸せかどうかは、誰にもわかりません。この発言はテリー伊藤のものらしいですが、2歳と2歳1ヶ月の線引きって何だよ!と思うし、子どもを幸せにすることは親にはできないのではないかと思います。
だって、幸せなんて、ものすごく主観的で移ろいやすくて不安定なものです。
それよりも、私が娘と過ごす時にいつも伝えているのは「ずっと味方だからね。いつも応援してるんだよ。大好きだよ。安心してね。嫌なことがあっても、悲しくつらいことがあっても家の中は安心なんだよ」ということです。
私と夫のいる場所を、「home」と感じられるようにどんなふうに声をかけ、関われるか。
そして、娘そのものが大事だということを伝えつづけたいと思っています。
働きながら育てていても、そのことでちょっと淋しい時があっても、自分の気持ち、親の状況よりも強く「この親のいる場所が自分の家だ」って信頼してもらえたらいいなってことを考えています。
そして、それがわかるには親といる時間と同じくらい親といない時間も大事なんじゃないかなって、これは昔から思っていることです。
それと、育休中も会社とのやり取りがあったり翌年にはまた子どもを預けるために書類を整えたり、毎日ではないけど忙しい時もあるし、「お金もらってるからいいじゃん」なんて言われても、フルで支給されるわけではないし、我が家の場合は火の車です。
どこかでまだ、女性の労働=有閑な人の小遣い稼ぎ、みたいに思われてるのかななんて思ってちょっとギャップを感じました。
こういう本も部分的に参考になるし、サイトも参考になります。