子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

キラーストレスに負けない生き方

結構前にNHKスペシャルでやっていたキラーストレスの録画を最近になってみました。

 

キラーストレスとは

www.nhk.or.jp

要は、人間は外的圧力(内的圧力)(=ストレス)によってストレス反応があらわれて、副腎から物質が出され、それが脳に到達してキャパを超えた時に深刻なストレス状態となって心身の症状にあらわれる、ということらしいです。

ふむふむ、なるほどねと思いながら見ていました。番組の中ではこのストレス物質の解明とともに脳のつくりについても紹介されていました。興味深かったのは、海馬と前頭葉の関係です。


海馬と前頭葉

海馬とは

大脳辺縁系の一部である、海馬体の一部。特徴的な層構造を持ち、記憶や空間学習能力に関わるの器官。

 

前頭葉とは

前頭葉は両側の大脳半球の前部に存在し、頭頂葉の前側、側頭葉の上前方に位置する。前頭葉頭頂葉の間には一次運動野が存在する。一次運動野は中心前回に関連付けられた特定の身体部位の随意運動を制御している。

だそうです。(出典:Wikipedia

これじゃ難しくてよくわからないのですが、海馬は感情だとか気持ちの変化だとか、記憶だとかそういったものがメインの働きで前頭葉は理性を司っているような、そんなイメージでした。正しいかはわからないですが。

で、ここで思い出したのは夫です。
すぐにカーッとなったり、わたしの一言をへそが何回ねじれてんだよ!と思うほど誤解釈して怒ったりということがしょっちゅうあり、いろいろ本人なりに調べたところ「海馬が未発達」といってました。
つまり、小さい頃に自分を否定されて育ってきたので些細な事で自己防衛的に攻撃に出るのだ、と。
で、気持ちは悲しみで一杯になるのだそうです。

じゃあ、海馬が未発達だからどうしようもないのか、と思っていましたが、今回のテレビで発見だったのはこの海馬に送られてるシグナルに対して前頭葉が「そうじゃないよ」とか「大丈夫だよ」とか慰めることができると言うんですね。
ぜひ夫にも知ってもらいたいところです。

いかりや悲しみで溢れてしまう頭のなか。どれほど不安定なのだろうと思いますが、対応法も解明されているところに救いがありました。

コーピング

もう一つ注目を集めていた(っぽい)のがコーピング。
質より量、と専門家の方がおっしゃってましたが自分の気分転換の方法をいっぱいいっぱいもつことによってストレスを軽減していくのだそう。
私達も日常的に身につけてますよね。テストが終わったら美味しいもの食べよう、プロジェクト成功のご褒美に服を買おう、旅行に行こう、などなど。身近なところでは、疲れたら遠くを見つめてぼーっとするとか本を読むとか音楽を聞くとか。
わたしはさしずめ夫と離れて暮らす、かw
などなど。あ、それ以上に娘の笑顔や寝顔も癒やされます。

あとは、呼吸法も紹介されていて、瞑想みたいなものもすごくいいようです。
あまりしたことがないのですが、少し試したら心地よかったです。

 

コーピング以外にもできること

テレビを見ていて、ストレス耐性が強いなぁと思った私。
コーピングみたいなものもコーピングと知らずにやってるのですが、そもそもすごく嫌な状態、不快なシチュエーションになったときでも絶対にそこのドツボに陥らないことを心がけています。

あーつらい、しんどい、という気持ちは無視せずかといってそれに執着しないというか。たとえば上司に叱責されて毎日辛い→解決策はなんだろう、相談できる人はいる?いない?→いても無駄だった、いなかった→転職かなって思うし、その転職が少しでもし易いように日々、会社以外のジャンルで勉強して人生のリスクヘッジをするとか。

とにかく毎日がone wayなんだけど長い目でいくつもの道を自分に用意してあげる、というだけでも変わる気がします。だから夫と離れて暮らす、離婚することがあるかもしれないというのもいつも思ってるしその覚悟があるから仕事も子育てもすごく身が入ります。

で、人の愚痴も自分の中に入れ過ぎないことも大事ですよね。そーかい、そーかい、とおもって、でも人生永遠にそうじゃないし、と心のなかで反論しています。

でももし、かかえきれないほどのストレスを受けたら。
もう喪に服すしかないかも。高畑淳子さん、すごい辛いと思う。でもそこでがんばらなくちゃとか、なんとか大丈夫ならなくちゃ、じゃなくて悲しんで傷ついてまっすぐに受け止めて少しずつ立ち上がるしかない。だからこそ、日頃からの人間関係が宝だしキーになるのだと思います。
良い人間関係こそ、キラーストレスを本当に越えて行く時の助けになります。

わたしにとっては大学時代に出会った友達や高校時代の友達がまさにそうでした。

人生どん底。ストレスからくる病気で死にかけていた私に「でもあなたはあなたでしょ」って言い続けてくれた友だちがいて今があります。私が一人で強くなったんじゃなく心ある人たちに支えられたから。

だから感謝しながら生きていく、前を向いていくのも、キラーストレスに負けない方法だと思いました。