大学以降、しばらく制服を着るような仕事をしてこなかった。30代半ばで医療業界に入って初めて「制服を着て働く」をしている。
制服を着る効果って、人からの見られかただけじゃなく、自分自身に対してあるものなんだなと思う。
ロッカーを出るまではなんとなく仕事気分だけど私服に着替えて出た途端に「さ、お迎えいこう、ご飯何たべよう」って気分になる。
その昔、姉と外出した時に言ってたことがある。
普段は仕事でどんだけ糞尿かけられても平気。だって仕事だもん。だけどこれ、街中でされたら絶対に嫌。
なるほど、看護師の白衣はそういう自己暗示の効果があるんだとその時思った。
確かに仕事だったらどんなにイレギュラーなことでも「やるしかない」と頑張れる。だけどこれ、プライベートで起きたら嫌だし、プライベートで出会ったら絶対に近づかないなと思うような人もいる。
日本は中学以上は制服の学校も多いし、体操服にしても規定があるし、どちらかというと「統率のため」と昔は思っていたけど、それだけじゃなく、制服を着てるって事による効果は意外にも多くあるのかもしれない。
ちなみに今の職場の制服は制服っぽくなくて白衣も着ないけど、患者さんの家族に私服だと間違われていたことがある。
こういう服着てる人もいるかもしれない...と思いつつも毎日毎日同じ服を着ているんだと思われていたとしたら、それはそれで微妙だな。
仕事と私生活を区別する意味での制服は自分に対する影響が深層心理にあるんだなと最近改めて思う。