夏の終わりに受けるキャリアコンサルタントの試験のために筆記、実技含め勉強しなくてはいけないのですが、キャリアコンサルタントと産業カウンセラーって勉強の領域もやることもかぶっているのにけっこうな違いがあります。
一番大きな違いは「次の展開を導く流れを作る」ということです。
カウンセリングでは基本的に相手の言ったことに寄り添い、心に寄り添うことがゼロから100までだとしたら、キャリアコンサルティングでは寄り添いながら、プロセスを作っていくことが求められます。
これができるようでけっこう難しいものです。
カウンセラーに比べ、気持ちにばかり応えない分「無限ループ」的なことはないんですが、相手がまだ悩んでる途中なのに、突破口を見つけていかないといけなくて、だからといって寄り添わなくていいわけでもなくて。
事例で考えるとよくわかるのですが、
Aさん34歳、会社員男性。半年前に個人営業から法人営業へ異動。
個人営業で培った人脈や営業トークは求められず、先輩の後について回るだけ。提案もできず、先輩ともうまくいかずぎくしゃく。
転職しようかと考えている。
みたいなときに、転職が唯一の可能性か、先輩とぶつかるポイントはどこか、いつからか、きっかけは?法人営業に戻りたいのか??などなど、いくつもの入り組んだ問題を解きほぐしながら話していくのですが、転職相談か、職場の人間関係の問題か、どこがAさんにとって解決になるのか、コンサルタントの問いかけ一つでカウンセリングが全然違う方向に行ってしまいます。
社会福祉士もけっこうキャリアコンサルタントに近い対応をするというか、傾聴しつつも、目の前のクライアントの問題解決をいかにしていくかが主眼になってきます。
コンサルティングにもカウンセリング的アプローチはあるし、社会福祉士も傾聴のことは学びますが、産業カウンセラーで覚えたカウンセリング技法だけでは太刀打ちできないというか、もっとたくさんの技法を身につけなくてはいけないんだなということをしみじみ感じています。
とはいえ、仕事でやってるわけでなし、試験まであと1ヶ月ちょっとしかない中で、自分の中のスキルが深まるとは到底思えません。。。
仕事をしていれば人の話を聞く機会も多いし、悩みをきくこともあるし、知らず知らずにカウンセリング、コンサルティングの知識が役立つことも多いし、キャリコンも産業カウンセラーも実社会でこそ役立つ知識、スキルなので仕事したいなーと切実に思います。