子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

新型コロナと病院の距離感(個人記録③)

新型コロナが流行し出したのが今年の1月だとすればかれこれ7ヶ月過ぎている。病院でピリリとしたのが2月だからそこから数えてもとうに半年が経つ。

6月の緊急事態宣言解除までは救急の受け入れもかなり限定的になっていて、あの頃は何でうちの病院が受けないんだろうか?とか思っていた。

COVID−19患者さんを受け入れるかどうかというよりも発熱患者というだけで受け入れが困難と判断されていた。

 

今思えば、受け入れたくても圧倒的に検査体制や病棟体制が整えられないというハードの問題が大きかったのだろう。

 

6月の緊急事態解除とともに救急の受け入れを大幅緩和して、CTやPCR検査をやって手術も入院も受けていくとシフトチェンジした。

8月のこの暑さ。コロナ関係なく熱中症による熱発患者もバンバンいる。それに母みたいに消化管の疾患でも熱は出すし、誤嚥性肺炎の熱発患者もいる。尿路感染でも熱発するし、発熱してるなら救急を受けないなんて病院としては本来あってはならないことだったと思う。

 

そもそも急性期なのに救急の受け入れを選りすぐりしている場合じゃないし、緊急事態宣言下でも水面下ではいろいろな調査や検査が進んでいたことだろうと思う。

その中で病院としては感染症法に基づく指定感染症だけども限定的に受け入れていくという判断に至っている。

なので、勤務先の病院でも本格的にCOVID−19の入院患者を受けていくことになるようだ。

 

新型コロナを指定感染症から外せと言ってる人もネット上で見かけるけど、医療機関厚労省も?)の認識としては比較的症状のある患者さんに対しては入院ありきで診ていく方針なのだろうし、このCOVID−19をインフルエンザと同一視している人もいらっしゃるけど、インフルがどんなに流行ってもそれ専用のベッドは準備してないのにCOVID−19の患者さんには専用病棟を準備するというのは、医療現場の常識としてインフルと同一視できないからではないか、と考えている。

 

医学、科学もそうかもしれないけどとかくこの分野では未知のものに対する慎重な態度というのはデフォルト設定なのだと思う。とりあえずよくわかんないから適当でいいや、なんてありえないし治療法も特効薬もまだまだ知見が足りないからこそ、慎重に、だけどずっと怯えてもいられないから受け入れつつやっていくしかないというところなのだろう。

 

トップの判断の中にはその辺りの苦悩が見え隠れしていて、だけどやるからには徹底してもっと緊張して感染予防して行かねばというフェーズ。

 

いろいろと言ってる人がいるなぁと思いながらも、やっぱり軽視したり適当に緩くやっていくというのは甘い考えなのだろう。

かからないように気をつけねば。