なんでみんな世田谷区に住みたがるんだろう。
世田谷区って一体なんのブランド価値があるんだろう......。
ずっとそう思っていた。
中学時代から、世田谷区に住んでることを周りの友達はみんな誇りにしていた。学校が世田谷区だったから、そんなの別に普通じゃないかって思っていた。私は駒沢だ、下北だ、下馬だと狭い世界で張り合っていた。
大人になって、喜多見も世田谷区だしってことを知ったし、交通の便が恐ろしく悪くて世田谷区っていうところもあると知った。
だから相変わらず世田谷区にみんな誇大妄想を抱きすぎじゃないか?と思っていた。
それがふと変わる出来事があった。
子どもを連れてたまたま元夫と出掛けた先が世田谷区にある公園だった。
こんなところに公園?って感じで幹線道路を一歩入ったところにある公園。
なのにすごく広くて自然豊かで飽きない。
これがきっと区民にとっての価値なのだろう。狭いところにぎゅうぎゅうっっていうかは、なんかもう都会の喧騒を忘れるような空間が広がる。
そういう公園がそういえば世田谷区にはいくつもある。
これって大事だよなぁ。
駅の周辺はもちろん発展しているのだけど、駅があるとかないとか関係なく世田谷区は住民が街を愛しんでいる気がする。
それってすごい価値だよなぁ......と思う。
他の区にはあまりないかもしれない、と。
昔、江東区に住んでいた時はすごく下町だったからお祭りを中心にやっぱりみんなが街を愛している感じがしたけど、世田谷区の場合はまたそれとも違う気がする。
東京が好きだなって思うのは地域ごとのそうした特色や住民とまちの関わりが微妙に違いつつも、それぞれに面白い発展の仕方をしているところだ。
コロナとあんまり関係なく遠出できないけど、東京都内でこじんまりと遊ぶ中でもこうしていろんな良いところを発見できるのは楽しい。