子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

21世紀でも、まだまだジェンダー論

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私がジェンダーについて初めて習ったのは、中学生の時だったと思う。20年はゆうに昔の話。何なら20世紀だったあの頃。

一人の人が成人するくらいの歳月が経っていながら、いまだにこの日本で性差別がのさばっている。

私が中学時代に習った頃よりははるかに改善しているものの、制度が甘かったり、作ったはずの制度がうまく利用されていなかったり(父親の育休などまさにそれ)。

 

佐々木宏氏のことはもはや論外であり、時代を問わず「人として」という点でありえないので、モデルの長谷川ミラさんじゃないけど「議論すること自体ナンセンス。アウトでしょ」と私も心底思う。

 

そして次から次へと、問題が溢れ出てくる。

www.huffingtonpost.jpCMを見ていなくて記事を読んだ限りなのだけど、記事で読んだセリフ。こんなものをネット上に流していてネットの無駄使いだなと思った。

 

産休明けで先輩が子どもを連れてきた?だと??

産休明けは生後8週間。外に出すのも怖いくらいだよ、どういうこと??

とか。そこに連れてくるのにどれほどの時間と労力を割いていることか...

家で家族に預ける選択肢はなかったということ?事業場内保育を利用するの?え?チャリ通?なになに?産休明けだとチャリで子どもも乗せられないわ。意味がわからない。

と思ったし、

15秒バージョンで「消費税は高いけど、肌手入れしておけば裏切らない」って前半部と後半部は全く意味が繋がりませんが。

とイラッとしてしまった。

そもそも消費税が高すぎて3000円の化粧水が3300円になってるんだよ?それで「裏切らないから平気」とか、意味がわからない。何なら、商品によっては容量も減ってるけど?昔よりも。

 

など、誰が脚本を書いたか知らないけどやる気が無いのか、本当に知らないのか、本気なのか。

CMの炎上ってこれまでもいっぱいあったと思うけどそれこそ「他山の石」として制作すべきじゃないのかね?と思ったり。

 

なんか、こういうことを言うと「作り手だって一生懸命やったんだ」とか「化粧水は税金に関係なく高い」とか、明後日の方向から宇宙に向かって変な反論が出がちだけど、そういう話じゃないし、そうやって本質をごまかしてきたから今があるんだなと思う。

 

娘が成人するまであと10年ちょっと。まだジェンダー論が足踏み状態であることに改めて仰天だし、娘が性に関係なくのびのびと生き生きと過ごせる環境で生きていってほしいと痛切に願う。