少子化について考える。
先日、見かけたニュースでは40年連続で子どもの出生数は減少しており、少子化率は上がり若年層は減っていると言っていた。
経済の問題、取り巻く社会情勢など理由はいくつかあるだろうし、どれも違うわけではないだろうと思う。
だけどふと考えた。我が家は振り分ければ貧困に当たるだろうけれど子どもを生み、育てている。十分に教育を与えられるか不安はあるし「だったら生むなよ」という声も聞こえてきそうだけれど、とにかく今目の前に子どもたちはいて、健やかに成長していて私がやるべきことは稼ぐこと、大事に育てること。
ただ、先日も書いたけど「もう少し早く子どもを産めたら良かったな」と思うことはよくある。
hopeforchildren.hatenablog.com
子どもの少子化が進んでいる一番の原因は女子の高学歴化と就業率にあると思う。
高校〜大学〜大学院と人によっては出ていてここまででも最短で25歳とかになる。さらに留学したり浪人していればもっと年齢は上がる。大卒だとしても23歳で卒業して、さあ次は就職!
就職して1年目で結婚?妊娠?とんでもない!まだ一人前でもないのに人の親になるっていうの??
今の社会はそういう「常識」を知らずのうちに若い人に押し付けているし、若い人たちの中にも「それが当たり前」と思っているかもしれない。
事実、高卒よりも大卒、大卒よりも院卒で給与は異なる。単純に年齢じゃない。学歴で基本給が異なっている。
だからつい親も、「高校だけじゃなくて大学も行っておいたほうが...」なんて野暮なアドバイスをしてみたりする。
もしも大学在学中に結婚、妊娠、出産が当たり前で、大学を卒業するまでに6年〜8年くらいかかっても卒業できて、既婚で子どもがいたって新卒で働ける社会であれば、少子化の問題なんて今よりはマシになる気がする。
そういえば東京大学には託児所があった気がするなぁ。
www.u-tokyo.ac.jpこれこれ。こういうのってもっともっといろんな学校であっていいと思うし、あとそもそも学校教育法に基づく学校に通っていれば普通に地域の保育所にも申し込める。
こういうことをもっと知っていたり当たり前になっていれば全然違った景色が見えるだろうな。
たとえば、19歳で結婚、妊娠、二十歳で出産して、25歳で大学を卒業。その後、時短勤務を使いながら働いて30歳の時に子どもは10歳。そろそろ大きくなってフルタイムで働いて4-5年で第二子。とかね。
例えばだけども。
周囲を見ていると大学時代に出会った人と結婚に至ってるケースは結構多くて(しかもみんな仲良しカップル)、だったら学生結婚でもいいのではないか?と思ったり。
お金はどうするの?問題はあるけど、こういうふうに学生同士、または片方が学生で結婚する場合はがっつり国が補助金を出して子育てにお金がかからないように、子育てのためにできないアルバイト(生活費)も補助するとか。
早いうちに子どもを産むにはそういう方策くらいしか思い浮かばない。
もう一つは、やっぱり極端に貨幣主義経済だから、何よりもお金が稼げないと何一つ成り立たない気がしてしまう。
労働の対価もお金だし、生きていくにも全てに税金が課されてお金が要求される。
だとすれば、子どもとか子育て中でペースダウンして働くとかいうだけで、もろに「稼ぎ」へのダメージがあるわけで子どもを産み育てることは、自分の経済をおびやかす行為になってしまう。
それならなかなか子どもを産むぞ!って人が増えないのも納得。
私自身は子どもが大好きで、小さい頃からこども関係の仕事をしたいと願っていたくらい、子ども大好きという思いがあったから「子どもはぜひ産みたい」と思っていた。実際に子どもはすごく可愛い。
だけど、みんながそういうわけでもないだろう。今の社会は「どっちでもいいかな」と思う人にとって「産んだ先に不安定さしか見えない」社会なのではないか?と思う。
少子化が〜なんて私が小さい頃から言われてて、一向に変わらないのは「これでいいや」って思う人たちの政策が受け継がれているからなんだろう。
人の価値を貨幣で測りたいし、子どもは産んでほしいけど職場の女性には働いてほしいし...っていう矛盾。
少子化なんて今の自分たちには関係ないって先送りしてきた結果が40年たった今の姿なのだろう。
子ども庁?
あんなのよくわかんないしああいうの作ってやった気になってるのが一番たちが悪い。