人生の巻き戻し
娘に「昔に戻りたい?」と聞かれた。
もし戻るならどこからやり直すかな、と時々考える。
もし戻るなら、大学1年に戻りたい。健康を壊して燻りかけていた最初の頃に戻って、すぐに健康になって大学1年を満喫して大学2年でドイツに留学したい。バイトもたくさんして、留学から戻って英語とドイツ語を扱えるようになって、大卒で就職した出版社で働きながら社会福祉士の勉強して、さっさと今の病院で働いていたかった。
なんて夢も時々描く。
いつも「今の職場が一番いい」と思って働いている。一個前に働いた病院を除いて。
でもなぁ。そんな人生はやっぱりつまらないのは、人生の難題だった結婚や溺愛している子どもたちの存在がないから全然欲しくないかもしれない。
今の娘と息子が我が子で最高だからそこだけは変わらないでいい。
変えたいのは私自身の個人的な歩みの部分。
だけど、もしも変えられるとして変わったとしたら、ヒルズの40階以上で働いたり欧米に子連れ出張する経験もできなかったし、日本の大手ITで刺激しかない日々を知ることもなかったし、いろんな出会いがなかったことになる。
それはすごく勿体無い。
そう思うと、やり直したいけど結局歩んできた自分の人生がいいのかもしれない。
ちなみに娘は保育園時代に戻りたいらしい。「いっぱい遊べるから」と。
そうだね。小学校はなかなか遊べないものね。