「一番は弟」
娘がおもむろに「一番好きな家族」について話しだした。堂々一位は、誰でもない。娘の弟。
次にパパ、次にママ。
その後に少し間があって「あ、いとこがいる」となり、「弟、いとこの一番目のお姉ちゃん、二番目のお姉ちゃん、いとこのお兄ちゃん、パパ、ママ... 」とどんどん順位は下がっていく。
でも、すごく嬉しい。
娘にとって息子が一番好きな人らしい。毎日のようにケンカして、毎日のように泣かせて泣かされて。
お迎えが遅くなって帰りが遅くなった日など、娘は首を伸ばして帰りを待っている。私の帰りなど待っていない。息子が帰ってくるのが何よりも待ち遠しい。
そういうふうに温かく迎え入れられて家に帰る息子のなんとも言えない幸せな感じもまた、いいなと思う。
そのせいか少々甘い感じに仕上がりつつあるのも否めないけど、愛されて大事に思われて育っているってすごく大事なこと。
娘のことだって私からしたら超可愛くて大事だけど、息子は娘の分まで愛情を注がれていて、なんだかほわほわとしている。
この先また、2人の関係性は変わっていくかもしれないけれど、幼少期に仲良くお互いを思える関係を築くことはきっとこの先の人生の中でも2人の関係が太いものになるのではないか。
そんな淡い期待をついしてしまう。