子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

メディア批判を考える。

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SNSに触れるようになって、一番驚いたのはオールドメディアというものへの強い拒否反応とか嫌悪感を抱く人の存在だった。

別に私も信じ込んでいることはないものの、逆にネットメディアの危うさとかエビデンスのなさとか編集者のレベルの低さは、自らそこにいたからこそよく知っているし、逆にオールドメディアにいたときのほうがはるかにきちんと取材して裏を取って記事にすることをしていた。

なんというか、ネットで「そういうのは求められてすらいない」という時代もあり、今もそれに近い無責任な記事も垂れ流されている。

オールドメディアにそれがないかといえば、嘘になるかもしれないけれど、まともに取材して報道しているところもたくさんある。

読みもしないで、見もしないで批判している人たちもネットには多くいるしマジョリティなのかもしれないとも思う。

 

最近、実家で新聞を読むことが多いけれどもう少し子どもが大きくなったら新聞購読をしたいと思っている。

自分自身が、新聞で育った(社会知識を得た)ということもあるけれど、やっぱり文章の作りとか流れとか段組みとか、毎日読んでいたから肌でというか感覚でわかることもあるし、ネットニュースも見るけれど、紙で読む良さはあるなぁと思うから。

 

すっかり古い世代の人間なのかもしれないけれど、紙を読んで落ち着く感じってある。

 

朝日新聞憎し、とかテレビメディア悪しという決めつけで批判しているものってなんだか全体的なバランスを欠くような気がしている。

数ヶ月前に、朝日新聞の特集に防衛大学の学長のロングインタビューが出ていた。最先端の国防の考え方、価値観の一端を垣間見るような内容で、やっぱりああした記事は私と立場が異なるなぁと思いつつも「そういうこともあるのか」など、気づきも与えてくれた。

 

すべてにおいて、悪いばかりでも良いばかりでもない。悪いことは悪いと指摘しつつ、良いことも知っておくというのは大事なのだろうと思う。

その上で好き嫌いは誰にでもある。

だけど、口汚く罵るようなネット社会っていうのはなんとも眉唾。