新しく着任した上司に注意を受けた。事の顛末は、ある専門機関から私宛に電話が入ったことだった。
すぐに出られずに折り返して用件を伺っていたらどうも私ではなくて別の先輩の担当患者の件だった。つい、話の区切りまで話を伺ってしまい、その上で先輩につないだ。先輩に「その話は医事課かな」と言われたのと、先輩がもう一つ別の電話が入ってしまったことで、用件を言ってきた機関には後ほどの連絡である旨を伝えて、医事課に用件を伝えておいた。
そうしたら「話を聞くのは先輩であってあなたではない」ということだった。
そりゃそう。
そういう世界だというのは百も承知。
その後、たまたま今度は看護師さんからも似たようなことで直電が入って「私が担当じゃないから対応はできない」とはっきり伝えたのだけど、もう上司は怒り心頭。
「あんまり関わるべきじゃない。あなたの担当じゃないから」と。
全然関わるつもりはないけど私宛にかけてきていて、私が対応できないことも伝えていて、それでどうして怒られてるんだ?私。となった。
でもこういうときって何言っても言い訳になるんだよね。それがわかるから、謝罪を口にして終わった。
その後、先輩にも状況を伝えたら、看護師の連絡がよくわからなかったから私に電話かけるように先輩が伝えてしまったとのこと。上司はそこまでは知らないから仕方ない。
なんだかな、と嫌な気持ちには一旦なったものの、帰り道に、シャワーの途中で、事細かに出来事を振り返って自分ができること、できたことを反芻していた。
なんとなくスッキリしてしまって、食事をしたら別に気にならなくなった。
年をとったのだろう。
このやりとりも30年後には私が求めてもできないものなのかもしれないと思うと、多少のストレスがあるにしても仕事をしているから。ならではのものなのかも、などとも思ったり。
まあ、あんまり目をつけられないように日頃から気をつけよう。