子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

ゆるし・ゆるされる

「泣いたって許されないよ」って叱る場面がある。

私も子どもにそういうことを言ったことがあるし、ドラマや小説でも見聞きするセリフ。

赤ちゃんの頃は、いっぱい泣いて、泣くたびに抱っこしてもらったり、ミルクをもらったり、さまざまなケアを受ける。赤ちゃんの頃は泣いて訴えて大丈夫だった。ゆるされていた。

だけど、言葉が話せるようになってコミュニケーションの中心が感情表現よりも言葉になると「笑ってたってだめ」「泣いてもゆるされない」ということが訪れる。

多分小さい頃にいっぱい「泣くことをゆるされた」という経験がその子の肯定感とか安心感になるのではないか、なんてふと考えていた。

息子は(娘も)いまだに泣くことがある。

言葉にもならない、どうしようもない気持ちが涙になって溢れている。

悪いことをしたり、やってはいけないことをしていたり、泣いて済む問題じゃないと思うこともあるけど、子どもが流している涙を受け止めたり泣くことをゆるされている空間てとても大事だなと思う。

泣いたってゆるされないことは多々あるけど、泣くことは何の問題もないよ、いいんだよって受け入れてもらえる空間というか。

 

きっと、誰かをゆるしたり受け入れていくには自分自身がたくさんそういう経験をしていないとダメなのだろうと思う。

私は子どもにそういうメッセージを伝えられているのかな。

子どもはどんなふうに感じているのかな。

 

大丈夫。あなたたちはいつだって感情を吐露していいんだ。家の中で。

それを知ってて欲しいな。わかってるといいなと思う。

いつか、誰かをゆるしたり受け止めていく強さを持てるように。

あなた自身もまた、ゆるされているし受け入れられているんだってわかって初めてきっとできると思うから。