小さい頃。と言っても小学生の頃のことだけど、理想のタイプ、好きなタイプは断然「優しい人」だった。
それがいつの間にか10代の頃には正統派イケメンを好きになったり、面食いに走っていた時期もある。昔は安藤政信とか大好きだった。今でも好きではあるけれど、あの若い頃の程の熱はない。
今は「この人が好き!」っていうのはミスチルの桜井さんくらいかもしれない。顔も、姿も全部かっこいいってとろけそうになる。
まあ、ほぼ二次元に近い。
優しい人ってやっぱりいいなと最近はしみじみと思う。忙しい職場だからピリピリしている先生もいるし、つっけんどんな看護師さんもいるし、みんなそれぞれで一杯一杯なんだろうなと思う。
そんな中、今の病院に勤め始めたばかりの頃「なんて優しい先生なんだろう」と思った先生とまた一緒に働いていて「相変わらずの優しさ」と思う。私の選り好み的なバイアスかと思うけど、そうでもなく「あの先生は優しい」というのが定評。
自分のキャラクターってもう出来上がってしまっているけど、最後の悪あがきで「私も優しい人になりたい」と先生と仕事をするたびに思う。
それに、幼い頃に「優しい人がいい」と思っていた私は一分の狂いもなく正しかったし、その後に優しさのない人に出会って、屈曲した優しさの人と結婚してしまってなんだか随分遠くまで流れてきたなと思う。
もしも生まれ変わることがあるなら、その時は優しい人と穏やかな日々を歩んでいきたいものだわ。