子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

久しぶりの喘息⑤気持ちのこと

入院初日、と言っても明け方に入院して夕方遅くに行った時には体調も悪くて帰りたいけど帰れないことを息子は自覚していた様子。

翌日、お見舞いに行ったら「いつ帰れるの?」と不安げで、だけど酸素マスクはガッツリだし、遊ぶ気力はなく。

私が帰る時にはシクシクと泣き始めて「もう寝る」と。

 

一日が一喜一憂。だけど、先生たちの治療のおかげで確実に良くなっている。だからといって二泊三日で帰れるような状況でもなくて。

結局、今日も退院はできなかった。先生にも「明日には」とは言われなかった。

 

それも聞いていて息子はまたもブルー。当然だよね。辛い。

息子と過ごす数時間の面会時間、息子の気持ちの落ち込みを私がスポンジのように吸収できたらどんなにか良いだろう。そんなふうに思って、息子をぎゅっと抱きしめている。

少し話したり、大好きな歌を一緒に歌ったり。最近では運動会に向けて練習しているバルーンの曲がお気に入り。

それを流してみたり、息子が少し前にハマっていたゲゲゲの鬼太郎の皿小僧の歌など歌っている動画を見せたものの、反応はイマイチ。

少しだけは見るんだけど、5秒くらいで枕に沈む。

 

どれもこれも、息子にとっては「ここではないどこか」の出来事で楽しかった日々をただ思い出してしまうだけなのかもしれない。

どうしたら元気になるだろうか。娘の写真をスマホで見ただけでも頬をすり寄せて会いたいと泣いている。

息子の気持ちを思うと、本当に毎回かける言葉がない。

隣の男の子は「ママがいい」「ママに食べさせてほしい」「ママと食べたい」と夕飯時に大泣きしている。

息子はもう大きくなっていて、大泣きはしないけど、さめざめと声を殺して泣いている。

息子の気持ちを吸い取りきれないまま、時間が来てしまう。

息子は傷つかないように「寝る」ということを選択していて、私が帰る前に歯磨きを一緒にして寝てしまう。それが6時半でも。

 

それくらい、親がそばにいないことが辛いのだろう。

 

元夫にも息子の入院を報告した。話をさせてほしいと言われ、病室からLINE電話を繋いだものの(許可されているため)、「元気?」「いつから入院してるの?」「いつ退院できるの?」と元夫が知りたいことを矢継ぎ早に聞いて、息子が薄い反応だと見てとるや、「じゃあね、早く元気になってねバイバイ」とさっぱりしたもの。

何のために電話したいと言ってきたのだろうか。

 

息子もこういう父親の姿はわかっているから「もっと話したい」など言わずにそっ閉じ。

 

ただ、息子にとっては姉と切り離されてるこの空間が耐えられないのだろう。

私が一人きても嫌だ。「○ちゃん(姉)はどうしてる?なんで来ないの?」ととにかく娘に会いたくてたまらない。

そうだよね。ママも早く帰ってきてほしいと願ってるんだよ毎日。

そう伝えて、一緒に祈って息子は眠りにつく。

酸素も切れたし、そろそろ帰れるかな。